鼻腔鏡をみて鼻粘膜をみると診断がつきます(アレルギーか感染症か)

当院では、眠たくならないデザレックスや、効果が強く妊婦さんでも問題ないザイザル、だけでなく、鼻閉(鼻づまり)にも効果がある、ディレグラを処方しています。 ディレグラを通り越して、セレスタミンの処方も見受けますが、ステロイドが入っているので、内服には十分注意が必要です。 ディレグラの添付文書に循環器系のこと(頻脈など)が書かれてしまっているので、循環器医以外は出しにくいのかもしれませんね。 循環器医はほぼ問題なく処方ができますが、ひょっとしたらこの人には処方しない方がいい、という人を選別できます(つまり向いてない処方をだす確率が減ります)

また、多くの人が(医師も)しらない、鼻から吸入する薬で、粉状のものである「エリザス」を処方します。

いまだにゼリー状のナゾネックス(前方にも後方にも垂れる)をみかけますが、、、 アラミスト(やはり垂れる)よりも効果があります(ステロイドが入っているので、「鼻の部分だけ」免疫力を落とします。ちなみに欧米でのガイドラインではまず鼻からの吸入を推奨しています)

市販の薬は血管収縮効果がありますが、根本的な治療ではなく、1日に何度もしないといけないし、鼻粘膜を傷つけてしまう可能性もあります。

以前より私は、糖尿病の薬で、尿に糖をだす作用がある数種類のうち、「スーグラ 」は踏み絵の薬だと講演でも発言していました。 このブログでも書いていました。 この度、以前より言われている「アナフィラキシーショック」がある、という薬の注意書きが、この種類の薬としては初めて(やっと)記載されました。

ちなみに、ジャヌビアという、薬はよく出されるものですが、皮膚障害が同種類の薬の中で多いこともあり、同じ製薬会社から出されています。 もっとも早く出された薬なので処方数が多い薬ですが、アトピーや喘息がある方には私は処方しませんし(1例そういった副作用がでた患者様が当時はこの薬しかなく処方したところでた経験もあります)、これも薬の添付文書に上記の記載が多いことから、「スージャヌ」という、スーグラ とジャヌビアの組み合わせの薬は絶対に処方しません。

「踏み絵の薬」という意味は、知っていて処方するなら罪、知らないで処方するなら無知 ということです。

スーグラ を処方されたら危険です。 ご注意を。 高知県ではやっと処方1位から3位になりましたが、本来処方してはいけない薬だと思っています(私見) 3位というだけでも高知県は恥ずべき県であると言えます。

米国の最新の論文ではCT検査で検診をすると、癌の発見率が高い、と報告されています(米国ではレントゲンで肺がんの検診はせず、低被爆のCTで行います。今回は全く検診をしなかった例との比較です)

10年で少ない人数の差ではありますが、検診群が有利、という結果でした。

日本ではレントゲンが主体ですが、引っかかったらCT検査を行います。 結節(肺のポリープのようなものです)の大きさで次回のCT検査の間隔が決まっています。

私は放射線科でレポートを書いていたので、レントゲンで勉強して、CT検査で答えあわせをするという一般的な内科医の手順が間違いだと知っています。 まずはCT検査を見まくるのです。 そして、答えあわせはレントゲンです。 放射線科医はそうやって勉強しています。 なので、私がレントゲンを見るときはCT検査を思い浮かべる能力が身につきました。 何事も真剣にする、自分の分野だけをしない、ことが重要だと思う次第です。

BNPという検査があります。 心不全の程度を示す血液検査でその場で結果がでます。 保険では月に1回まで、とされています。 査定している医師は臨床をしたことがない温室育ちのたいした治療をしたことがないか、ルールを守っているだけ、かどちらかです。 たとえ後者だとしても、採血する意義があるなら、それを担当した医師が書いて提出すれば問題ない、と私は思っています。 1/31に採血して、2/1に採血するのは保険が通るが、1/20に検査して、1/30に検査するのは駄目、というアホな決まりごとです。

息苦しく、心不全が疑われる場合、BNPは非常に有用な検査です。 上記の理由から、査定している医師は臨床経験が少ないもう最前線では働けない医師、だと思います(誰かは明かされない、のです)

また、血管拡張薬で血圧を下げる時に、同じ種類の系統を2種類は駄目だ、と査定してきた名無しの権兵衛の医師に対して、高血圧学会の理事の医師にお願いして、理由があってこういう薬をだしているので、一宮きずなクリニックの処方が王道である、という文章を名前を借りて提出したところ、査定がされなくなりました。

チキン(臆病者)ですね。 ルールすら守らなかったわけです。 まぁやりたがらない仕事をしているのだから、ストレスも溜まるのでしょうね。

人の治療に理由もなく保険をとおさない、のなら、名前を名乗るべきです。 そうしたら議論ができます。 議論ができない、イコール知識がない、と露呈しているようなものです。

アインシュタインの名言です。 私はここで言われる想像力とは、絵空事を夢見ることではなく、「次に起こることを、よりリアルに考える能力」だと思います。 名言にも人によって解釈は変わるとは思いますが、私はそう思います。

先日、当院に初診でこられた患者さんがおられました。 HbA1cという糖尿病の指標で6.5%と悪くない値ですが、なんと内服薬は、アマリール2mgという、もう使うことはない(使う医師もいると思いますが、私は使いませんし、HbA1cが6.5%で2mgも内服することは低血糖を起こしている可能性が極めて高い危険な処方です)薬剤と、メトグルコ500mgとこれまた意味のない少ない容量で、副作用は起きても糖尿病をよくするエビデンスはない(最近就眠前に500mgを投薬して夜間のグルカゴンという血糖値を高くするホルモンを下げる、とう投薬方法もあるようですが、一般的ではありません)処方です。

さて、この患者さんは不安定狭心症で、救急車で搬送して、すぐにステント治療をおこないことなきを得たのですが、ここで想像力を働かせてみましょう。

低血糖が起こっているかもしれない、ということは、「交感神経が興奮している」状態がつづき、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすい状態と採血と処方をみて、今、これから起こる事象を「リアル」に考えるわけです。 そうすると、昨年から続いている胸の違和感、という訴え(処方しているところでは、言っても何も答えがなかったようです)があれば、次にする検査はおのずと決まってきます。 そしてその結果もある程度予想して、結果通りでなくても、検査が全てではない、と考えるべきです。

想像力のない医師は、判断が遅く、後手後手に回る医師免許をもった外来に座っている一般人、だと思います。

自戒の念を込めて、、、

P.S その患者さんに限らず、そういった処方をする医師は「心筋梗塞製造マシーン」になっているとお思います。 今も他の患者さんが同じような治療をうけていると思うと、自分の身内が同じような想像力の欠如した医師にかかっていた経験から、腹が立ちます。 医師は潰しが利かない職業ですが、自分で考えない、自分の意見を言わない、想像力の欠如した医師は、適正に欠けます。