池上彰さんの「宗教がわかれば世界がわかる」です。 私や私の周り、あなたも「99 × 99」のまで計算できる高い理系能力、や「わかった!それに加えて英語力が高いから?」などの理由でしょうか。

実は本質はそうではありません。ヒンドゥ教のインドでは、親の家業を継ぐ、というカーストという決まりがあります。靴屋なら靴屋、服屋なら服屋、物乞い(本当にそういった職業があります)なら物乞いです。 しかし、インターネットが1995年にWindows 95 で世界的なものとなり、親がインターネット・テクノロジーだった人はいませんので、ここに宗教の抜け道があったのです。 しかもインドの人は貧しさから抜け出したい、という強いハングリー精神があったからだ、と本には書かれています。 私は99 × 99 の掛け算ができてもそんなもの関係ない、と思っており、政府の方針だろう、とだけ思っていたのですが、納得がいきました。 ぜひ、本当に面白い本なので読んで見てください。

私は何事にも理屈があり、その理屈を超えた経験と直感やセンス、人間性が大事だと思っています。 勉強だけしていても面白くないし、人も道を外れたくありませんし、そういった類の人は大嫌いです(物心ついた頃からです)

また、私にも面白い本があったらぜひ教えてください。 診療中にメモします笑

収縮期血圧(上の血圧)と違い、下の血圧は測定しにくくばらつきが上の血圧よりもあります。 これは血圧の測定方法に問題があり、人間が測っても機械が測っても同じです。 カテーテルなどで観血的にみないと実測値に近い値はわかりません。

下の血圧重視、という医者もいるかもしれませんが、私自身は上の血圧をより重視しています。

理由は2つです。1つは上の血圧で臓器障害が起こりやすい、ということです。 2つ目は年齢によって、下の血圧は下がってきてしまうからです。

下の血圧を決める因子については諸説ありますが、「体液量に依存する」という説がただしいと思います。 血圧に関係しない細い血管の動脈硬化だ、という説もありますが、本質は同じです。

お年をとると、細胞量が減るので血液量が減り、太っている人は脂肪細胞が多いので血液量が増え下の血圧が高くなるのです。 その証拠に、拡張期の血圧が下がる代表的な疾患に、大動脈弁逆流症 があります。 収縮期は高くても、血液が心臓内にもどってしまうので、上の血圧と下の血圧が大きく開くのです。 つまり肥満がなく、若いのに、下の血圧が高い人は要注意とは言えると思います。 ただもう一度書きますが、下の血圧は非常に計りにくいのは事実です。

開業医がお金をだして入る団体です。 私も入っていますが、年間の金額を聞くと「ゾッ」とされるでしょう。 医院の多くが木曜日の午後を休みにしているところが多いでしょう。 それは、医師会の会議が木曜日だからです。

私は昨年から代議員代理、だったのが、代議員になぜかなりました。 どういった仕事をするのか分かりませんが、「ほぼすることはないから」ということで代理を引き受けたのですが、代議員はそうはいかないようで、早速今年4月から会議が始まる予定でした。 「間に合うのかな?」と思っていましたが、コロナ騒動で会議は中止となり、スカイプでもなんでもネット会議すればいいのに、と思ったのですが、そんなに大事な議題がなかったのかもしれません。 開催されませんでした。

家族旅行で他県の温泉に行ったことがあります。 そうすると、「〇〇市医師会一行様」で宴会して寝泊まりしているグループが以前みかけました。 今になって思えば、年会費の一部はこうやって使われているのか、と思います。 参加できない医師もいるでしょうし、私は参加できません。 stay homeだからです。 それよりももっと有意義に同じ志をもった医師が集まる方が有意義です。

自分がコロナウイルス に感染しているかもしれない、というストレスは非常に強く、心身疲れきることになります。 当院や大きな病院でも診断は出来ません。 基準が変わっても「おそらく違うでしょうから医療機関を受診してください」で、医療機関にいっても、肺炎はないし、基準を満たしません、と言われることでしょう。

実際問題、相模原中央病院では医療関係者が差別を受けるといった事例を、和文で医療論文にのせて書いているし(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200312_4.pdf)、高知県でも同様のような風評被害ことが起こった。

これは相談があった時点で、項目に1つでも当てはまるなら、速PCR検査を実施するべきです。 そこで検査をするとう判断をすればすむ話です。 陰性がでればいいし、問診で「おそらく違う」と言われても人間、電話でそう言われても、となるのは当たり前です。

医療機関に行っても陽性かどうかなど今は分かりません。 肺炎がないかどうかなどしか判断できません。 治療がおくれたら?

もう保健所は37.5度が4日以上という謎ルールが撤廃されているのだから、問い合わせがあったら全て検査した方が県のことを考えてもいいのは当然、という風潮にしていかないといけない。 そのうち件数は減ってくる、と思われるが今はどんどんするべきと考えています。 それも意味のない受診を医療機関を経ずに。 私が検査に携わるわけではないので、「検査する側にも危険性がある」というなら、検査をしたくない、ということでやめればいいだけ。 そういった病院をやめればいい、というだけです。 むいてない、ということです。

ある日A病院の夜間当直に行った時の対応と、違う日に行った時の対応がいつも同じでなくなてはならない、と常々思いながら勉強していましたが、現実はそうなりませんし、今後もそうなることはないと思います。 ちなみに救急車で来た人は基本入院。 紹介を受けた人も入院。 と私はしていましたし、困ったら専門の先生を呼んでいました。 自分の専門の循環器においては、とりあえず一時的でもペースメーカーを超速で入れたり、カテーテル検査、治療や、持ち運びできる心エコーなども駆使していました。 自分で透析機器やPCPSの回路を組み立てることも出来るように教えてもらいました。 つまり、絶対に断らない、けども患者さんが明らかに不利になってしまう場合(脳外科の先生が脳出血の手術をしているのに、脳出血の患者さんの紹介をうけるわけにはいきませんよね)は断るようにしていました。 私は当直に対して非常に強いストレスを持っていましたが、その時の当番の看護師や外科系の当直医や、放射線技師、検査技師などによっても私が指揮をとる医療にも質が変わってくるのが嫌だったので、苦手な放射線技師は2年で読影技術は20年以上CTを撮り続けている技師よりも上になっていたので、素直に言うことを聞くようにさせ(医師によっては、お願いする立場、をとる人もいますが、私は、オーダーするのが当然と思っていました。 みんなお金をもらって当直しているプロなのです。 ちなみに医師は次の日も普通に休日扱いなのに働きますが、技師や看護師は休日です) なので、そんな遠慮は必要なく、患者さんのことを考えて必要な検査を迅速に行わないようなシステムが悪いと思いますし、医師にその裁量がなかったり、また救急医療をなめている医師もいる、と感じます。 忙しいのは私もしていたのでわかります。 ただ、向いてないような医療をするなら、当直から外してもらうか、その病院をやめればいいだけの話です。 理由が正当であれば当直から外してもらうことも可能かもしれません。 ただ、みんながやるからお前もしろ、という風潮になっているので、当たり外れがあるのです。