報道でも各ワクチンに差があることはご存知の方もおられると思います。
ワクチンに関しては、「感染」→「発症」→「重篤化」 で考えるべきと思っています。

ちなみに理論上はインフルエンザワクチンの「感染」に関しては効果がない、はずです。 ただ、発症、重篤化には重要です。

日本では、まず「ファイザー社製」から。 その後「アストラゼネカ社製」「モデルナ社製」が導入される予定です。

当院では、「ファイザー社製」と「モデルナ社製」を導入し、万が一未満でおこるとされる、アナフィラキシー・ショックに対しても十分な準備をして接種することとしています。 上記2社は「有効性」が高い(どちらも約95%)ことから導入することとしています。 (ちなみに95%の有効性とは、摂取しなかった人と比べて「発症」が9割5分減る、ということです。 「アストラゼネカ社製」が決して悪いわけでもないかもしれませんが、「有効率」が低い(約70%)ことなどから導入はしません。

ジョンソン・エンド・ジョンソン社製や日本製ワクチンも出てくるでしょうが、今現在の時点ではそのように考えています。

 多くの人が生まれながらにして持っているものが「健康」だと思います。 そして大病を患って初めて「健康」の価値に気付きます。
 高血圧で何かあったとき、失うものは計り知れません。
 医師と患者はお互いの信頼関係も必要で、医療は確率だけではなく、その医療に「救い」があるかないか、も重要な要素だと思います。例えば手術をうけた医師との信頼関係によって、「確率」では同じ結果になっても、そこにで「この医師に診てもらっているたのだから」という哲学的な要素も医療にはあると私は思います。

人間の記憶のなかには、意識せずに何かのときにパッと思い出せるのが「潜在記憶」(直感)、若い頃は直感が大事。そして自分の意思で引き出せるものが「顕在記憶(知識)」経験。年をとるごとに直感に経験が増えることで直感に頼らなくても正しい判断が下せるようになるそうです。

「顕在記憶」は脳の中のシナプスが増え記憶力を高めます。 私も医療のセンスを高めたい、と思い研鑽している道中です。

私だけでなく、当院そのもののセンスを高め、今後もますます患者さんの方の信頼関係や「救い」をつくりだせることが大事だと思っています。

一般的にコロナハラスメントと聞くと、「実際は喘息で咳がでているだけだったり、医療関係者だけということで、当人にとって悪い態度をとること」 だけのように思われていると思います。

もう一つは、「当人(体調不良がある方)と他人(職場の人や、医療関係者)との間での、意見・知識の違いによる、どちらかが相手にハラスメントを行う」ということも コロナハラスメントです。

当院では待合室に昨年から風邪の症状や発熱の方がいない、という安心感を定期通院の患者さんに提供するように心がけています。 通常の通院患者さんが診察室に出入りするたびに机の上、椅子、ドアノブ、床を次亜塩素酸で消毒しています。 他院でもしているのかは不明です。

そのため、入り口に2段構えのように、待合室に風邪症状、発熱(37度と明記しています)の方は電話をしてください。 として、「診させて」いただく場合は時間を指定させてもらったり、換気のできる部屋で、その後その部屋は消毒して1時間以上使用せず換気した上で、ウイルス除去装置を回しています。

病院やクリニックに対して、「私(僕)はコロナウイルス だと思うから検査をしろ」や、「絶対にコロナウイルス ではないから検査は絶対にうけるつもりはない」 は コロナハラスメントです。 医師や医療関係者も当院に通院されておられるので、私よりコロナウイルスについて詳しい方もおられるかもしれません。ただコロナウイルス  の可能性が極めて低い場合に強要することや、可能性が高い(もしくは全く不明)の場合に診察を強要するのは、医療従事者に対するハラスメントであり、また待合室の患者さんにとってもハラスメント以上の迷惑行為です。

私が患者さん側の立場で、知識も経験もなく、コロナウイルス が心配、という気持ちもわかりますし、特異的な症状がないし感染は収まりつつあるからコロナではない、という思い込みに陥ってしまう気持ちもわかります。

ただ重症の持病を持っている方が感染した場合100人に1人以上は死亡する感染症です。 ハラスメントのことを知らなくても、強要させるような行為は是非このブログを読まれたら、注意していただけると、過ごしやすい世の中になる、と思っています。

ちなみに医師は新型コロナウイルス に対しての最新の論文を読み、また詳しい医師とのPCを使っての勉強会、お金を払ってのクリニックでの対処法のPCでの講義をうけています(私はそうしてます) そして、今まで「当院で診ることができる」と判断した患者さんで、コロナウイルス が疑われるという判断をしなかった時に、その後実は違う病院でコロナウイルス だった、ということはありません。 可能性が高い、検査が必要だろう、と判断しコロナの診療をできるところで、と電話で言った人に関してはコロナウイルス 陽性でした、という方も報告をうけました。 よって今のところ(医学に100%はありませんが)、当院の判断は間違っていない、ということにもなります。

患者と医師というお互いの立場もあり、私の使命を全うしなければならないと思っていますが、各施設、各医師での考えにはどうしても違いがあるのは事実です。 現在当院では感染症、発熱の方に関しては、電話をしてもらってから当院で診れるのか、違う施設の方がいいのかをお伝えさせていただいております。 もちろんホームページをみない方もおられるので、来院された場合には、当院でみえるかどうかの医師の判断、をお伝えするようにしていますし、入口のところに中に直接入らず、その場で電話をしていただくように張り紙だけではなく必ず目に入るように入口の前に大きく台座で大きな看板が目に入るようにしている、ということまで徹底しています。 コロナウイルス 感染症が下火になったとはいえ、高知県では(公表されている)検査件数が少ないということもあり、まだまだコロナウイルス を除外できるまでには至っていません。 当院ではご高齢で重い持病をもった患者さんが多くおられ、一緒の場所にいることは院内感染にも繋がりますし、職員を感染から守ることは私の責任ですので、そのような措置をとらせてもらっております。 一定の基準は職員で共有していますが、「明確な」基準はあえてもうけていません。 当日の状況や患者様からの電話の内容などで、医師が判断するようにすることとしています。

上記が私の考えであり、そのルールにしたがって当院は診察を行う、ということにしています。 そういったことは知らなかったが折角来たので、またどうしても当院で、という方がおられても、私の判断を聞いていただき、ご理解の程いただけると幸いです。 ご迷惑をおかけすることも多々あろうかと思いますが、何卒ご理解・ご協力のほどお願い申し上げます。