例えば糖尿病に使う薬を、糖尿病がなくても心不全の人に「使わないといけない」時代です。 また、心不全様に作られた薬が高血圧の人に使うのが海外では第一選択になっています。 日本では今は第二選択(もしくは第一選択にしてもよい、という玉虫色の判断と現時点ではなっていますが、来年には第一選択になっているでしょう)ですが、内服が推奨度Aとなっています。 いまだに高血圧といえば、血管を拡げる薬だけで治療をされていると、他の人と比べて健康寿命に差が出ていることが報告されてガイドラインに記載されているので医療保険で処方をうけることができるように政府がしているわけです。 さて、従来通りの治療でもいいのですが、それだけしか出来ないのと、最先端の治療薬(使いこなすにはかなりの知識が必要です)も使えるけども従来通りの治療をうける(いつでも最先端の治療を受けられる)のでは違います。 最近の血圧の治療をみていて、今だに20年前の治療をしていて、従来通りまでの治療をされていないことに医療のレベルが低いことに非常に不安を感じます。
まず1つ目ですが、夕方に飲む必要はありません。 20年前まではコレステロールは寝てから作られるので夕食後に内服した方がいい、という医師もいましたが、当時から朝でも結果は変わらないという論文があり、私は夕方に処方したことはありません(患者さんの希望がない限り)。
次に2つ目ですが、今さらメバロチン、ローコール という効かない薬を飲む必要もありません。 一時期ローコールは血管の内側を綺麗にするという報告もありましたが、その論文はもうすでに廃れています(後に続く報告がないので、それほど強い効果があったわけではなく、他の薬剤の方が効果があった、ということになります)
クレストール、リピトール、リバロ の 3つがいいでしょう。 このうち、クレストールはオーソライズド・ジェネリックがあり、作った会社がジェネリック薬品を作っているのでジェネリックにしても効果が強いし、変な副作用もない、ということになります。
医師の研究会は主に製薬会社が主催して行われるものです。 年に数回私自身が講師として発表することもありますが、ほぼ毎日のように研究会が最近はwebで行われています。 私自身は「循環器」のことは興味があれば行くし、実際のところ講師の医師に興味があったり、担当の製薬会社の営業の方の熱意などで行ったり自宅で視聴するようにしています。 もっとも大事なのは、循環器以外の研究会だと思っています。
香川にいるときは高松まで40分かけて高速道路を使って「血液内科研究会」「放射線読影研究会」は顔をだしていましたし、高知でも珍しいところだと「解剖学から考える嚥下機能研究会(1回しか開かれなかったのですが、この研究会で私の胃カメラの技術が上がったと実感しました)」「胃カメラで早期の胃がんを見つけるための技術」などは現地で質問もしたいので行っています。 これがだいたい始まるのが19時に最近はなっていますが、以前は18:30や18:45からの開始でした。 骨粗鬆症研究会や呼吸器の研究会も幅広くいき、その先生の考え方を聞きます。 正直に言うと、あまり上手ではない講師の場合、眠くなるので寝てしまう前に帰ります。 寝ている方が失礼だからです。 10回に2回当たりの講演があり、3回はためになる、残りの5回は正直外れです。 その5回が非常に意味がある医師もいると思うのですが、私にはあわない、という意味です。
講演は面白くないから眠たくならないようにと思い、発表スライドを作っています。 漫画家の友人から漫画を描いてもらいそれを買い取って、セリフを入れ替えるようにすると毎回違う講演でも使えます。
もちろん裏付けされた確かな知識がないと講師など勤まらないわけですが、、、
一宮きずなクリニックにかかっていると寿命(健康寿命)が延びる、ということが私の考え方です。 そのため心臓のことはもちろん、糖尿病治療、胃カメラ、腹部エコーなどの癌検査も大きな病院以上のことができないといけない、と思い日々研鑽しています。
また初診の患者さんでも、私自身が四国では初めて論文にした、地域の抗生物質の耐性化(効かない抗生剤が地域によって違う、ということは元来分かっていたことですが、四国ではそういった取り組みは当院以外では未だにされていません)が分かっているので、「初診時に気管支炎、膀胱炎」などがあっても、効かない薬をださず、効果のある薬をだせる、ようにしています。 ある医師と話していると、「最初にだした薬が効かなければ検査をし直して、1週間後に処方を変更したらいいじゃないか」という意見がありましたが、、、
最初から効かないだろうと分かっている薬を出された患者さんはたまったものではない、と私は考えますし、私自身が患者でも嫌です。
当院に受診(初診も含め)している患者さん(一宮地域がもちろん多いのですが)が、日本で一番健康で長生きする、というのが私の理想とする医療です。
ご迷惑をおかけしますが、院内では以前よりコマースしていたように、院長が研究会での講演があるため、受付時間が変更となります。 16:30以降の患者様または、急なことで来院する予定がある方で16:30ギリギリになる場合は必ず来てからではなく、自宅や来院する前に電話をしてください。 診療状況によって診えないこと(診療ができない)、があります。 ご了承ください。