デジタル・トランスフォーメイション(DX)や、ビジネスプロセスマネージメント(BPM)は医療には向いていないのか? 効率化をはかり、業務に変革をもたらす、というのに、デジタル化して、PDCA(plan, do, check, act)サイクルを回し続け、どんどん業務(医療行為)を良くしていく、ということです。

医療と効率化はあまり相性が良くない部分があるのは確かです。が、全く相入れないわけではなく、積極的に活用するべき考え方です。

例えば、私はDXを駆使して、開業後、クリニック周囲2.5kmに住んでいる人が気管支炎や膀胱炎になった(plan)ときに、抗生物質を使う(do)のですが、使った抗生剤が効果があったかどうかをcheckし、解析(DX)し(私の手法はプロセス重視というよりデータ重視なのかもしれませんが)、他の地域に住んでいる人との違いがわかり、効果のない抗生剤を使わないようにしました(act)。 これは数年で変わってくるもの、くるはず、ですので、時折抗生剤の効果、キレがよくない場合に解析をして、PDCAサイクルを改善していく、ということをしています。 逆にこれをしない医療ってありなの? と思っています。

他にも糖尿病の薬で本当にコマースされているような効果があるか、世界の人、また日本人でのビッグデータは知っていても、地域性ではどうか不明です。 特に高知県の人でお酒を毎晩飲む人は夕食後の薬を忘れる傾向があることは解析済みです。

その人その人にあった最もいい薬を処方できる、そしてその処方についても講演会を聞くだけの座学ではなく、解析して数値化して、本当に効いているのか? の繰り返しです。 循環器内科、内科全般 を していた私ですが、同時に 現:四国こどもとおとなの医療センターにいたときは、臨床研究部(といっても部長と私だけです)に所属していたので、データの解析ができるのです。 もちろんIT企業に勤めていたわけではないので、DX、BPMを本格的にチームでしていたわけではありません。

ほうれんそう を そうれんほう にして、まず報告するまえに相談、というのもBPMだと私は思ってしています。

実際に20本以上の短編、中編を書いたことのある私からすると、全く似ていない、です。 探偵役が医師なのか、と思ったのですが、はるかに読者が驚く仕掛けを書く推理小説作家の方が難しい。 かわって内科診察はある程度パターン化されてしまっているところがあるからである。 しかし、一点「事実は小説よりも奇なり」という諺のごとく、物凄く診断に苦慮する場合や、知らないと答えが出ない、ということもあるため、引き分け、でしょうか。

患者さんも温湿布が慢性期、慢性的な痛み、にいい、と思っている方が多いかもしれません。 私もそういう存在をしった京都第一日赤の研修医時代は思っていましたが、全くの勘違いでした。 温湿布に患部を温める効果はありません。

唐辛子の成分を、例湿布のメンソールの代わりにのせているだけです。

ちなみに冷湿布にも冷やす効果はなく、どちらの湿布も消炎鎮痛作用のみです。

が、ここで温湿布を私が使わない、勧めない理由。

それは、消炎鎮痛作用が第一世代のメチルサリチル酸などで、インドメタシンなどの第二世代の湿布の消炎鎮痛効果が望めないものが多いからです。

湿布には消炎鎮痛作用を求めるべきです。 なので温湿布を使う意味はあまりありません。

経験はといません。ハローワークなどに求人要項がありますので詳しくはそちらを参照してください。 来年度の学会の主催するにあたり、私の補佐をしてもらうことは医学学会の裏側が分かり非常に有益だと思います。 また秘書的な(男性でも女性でも構いません)役割と、事務的な役割(入職後、当院だけでなく、医療法人、福祉法人の方で学べることができます。 いわゆるOJT(on the job traning)、つまり働きながら学べます。 興味がある方はハローワークなどに問い合わせてみてください。 年齢に制限があるのですが、それ以外は制限はとくにありません。 1名のみの募集です。

3ヶ月処方をよし、としている医師もいるようですが、私には考えられません。1ヶ月が基本で、仕事などが忙しく、また安定している状況で最長で2ヶ月処方まででしょう。

疾患をバッターとして、バッターにヒット(疾患の進行)やホームラン(副作用など)を打たれないように、配球を考えるのが、処方をそのままにするか、減薬、追加処方するか、を決定するのに1ヶ月が適しているからです。

血圧でいうと8月末のまだ暖かいときの処方と、2ヶ月後の10月末では血圧の上昇についていけず、脳梗塞、心筋梗塞などの確率が増えます(ヒットを打たれます)。

3ヶ月処方なら11月末で夏から冬になっています。 同じ処方でいいわけがありません。

血圧手帳や聴診所見などをみて、つまりバッターの狙い球を考え、ヒットを打たれないような、つまり疾患の発症や進行がないように処方を変更する機会を増やさないといけません。

配球がいいピッチャー(医師)になりたい、そのためには処方後のデータ解析で本当にいい処方ができているのかどうかを検討するべきです。 こういうのは無料で医師にとっては特に儲けがでるわけではありませんが、患者さんのためにはなります。 また自分自身の処方のコントロールがよくなり(薬の分量の調節)、配球もよくなり、疾患(バッター)を三振させて、よくないイベント(脳梗塞や心筋梗塞、腎機能の悪化など)を発生させないために必要です。

また後ろ向きな解析だけではなく、日々薬の勉強をして、どんなバッターがきても対応できるように、直球の速さだけでなく、変化球などの球種が多く、その全てにキレがあるような投球ができなければいけません。 ようは、知っているか知らないか、です。