今週の7/15日は、私が「心臓リハビリテーション学会四国支部評議員」として、7/15、7/16の学会に参加するようになり、7/15(土曜日)の診察は、福田心臓・消化器内科の理事長、福田善晴先生が外来診療をいたします(私の父親です)

福田善晴 医師は、循環器はもちろん、消化器内科など、その他の「リアル・ガチ内科」(なんちゃって標榜してナイカ(内科)、ではありません)に精通していますので、安心して当院の外来に来てください。

私自身は、現在、「心臓リハビリテーション」のトップの先生が監修され、執筆する著書の一部に、私の執筆が依頼されました。 四国では私一人で、診療所では当院を含めて2施設だけです。 選んでくださった先生に感謝するとともに、その本を読んだ方の普段の心臓リハビリテーションを行うにあたり、役にたつ情報を間違いのないように書かせていただきたいと思っています。 大変光栄な事です。 今後とも、医療に100%はありませんが、限界もない、を信条に診療に従事して参りたいと思います。

暑い日が続いています。 熱中症の方が増えています。 水分の補給だけでなく、エアコン嫌いな方も、暑い夜はつけた方が良いようです(ご高齢で、昼間に畑仕事をして、エアコンをつけてない方が多いイメージです)。 もちろん若い人も要注意です。

昨日は、糖尿病の勉強会で講師を務めさせていただきました。

主に「尿に糖を出す薬」の勉強会なのですが、6種類(7品目)は、全て違う薬である、という話から入りました。
6種類と言っても、「スーグラ」という薬は、皮膚へ移行し、貯留し、そこで非常に悪い粘膜障害(蕁麻疹だけでなく)を起こすことが分かっています。 他の薬は皮膚への移行性はあっても、悪い粘膜障害は起こさず、蕁麻疹ですむことが分かってきました。

さらに、DPP-IV阻害薬についても調べた結果を報告しました。 「ジャヌビア」という薬は発売も早くて安くなっているのですが、単独で蕁麻疹や痒みを起こす報告が論文として20枚ほどだされています。 例えば、同系等の薬で「エクア」という薬だと、単独ではそういったことはない、とされているようです。
なので、私自身は「スーグラ」「ジャヌビア(グラクティブ)」は処方しません。 (奇しくも同じ会社なのです)
ジャヌビアは良いかもしれませんが、「スーグラ」は絶対に出しては行けませんし、内服も駄目です。 安全性は「良くない」ではなく、「毒」レベルではないか、と思っています。
もし、スーグラを処方された場合は、違う薬にしてほしい、と是非言うべきです。 医師には言いにくいかもしれませんが、「皮膚障害が多いと聞いた」と言えばいいでしょう。 実はこの薬、右肩下がりで売り上げが落ちています。 それでも処方を続けている医師がいるということです。 もし、言っても「効くから」と言われた場合、、、 今回は見合わせます、といって、かかりつけ医を変えた方が良いかもしれません。 忖度で、その薬を使っているとしか思えないと、医師としての私は思ってしまうほどの副作用があるからです。

 

本格的な梅雨になってきました。
昨年9月から開業し、医師になってから初めて病棟をもたない日が続いています(留学中はマウスを何十匹も管理していたので、それが病棟と言えば病棟で、緊急の連絡もありました)
土曜日は、福田心臓・消化器内科で、腹部〜骨盤のCTの読影をしてレポートを書いてきました。 そして胃カメラの研修にいき、夜はほぼ徹夜で月曜日の糖尿病の勉強会の講師を務めるためのスライドを作っていました。
前から少しずつ作っていたのですが、間違いがあっては申し訳ないので、裏をとるためにきちんと論文をよみ、その論文の引用先をスライドにつけていく作業で日曜日も一日潰れました。 潰れたというよりは、自分にとっては勉強になった、という感じです。 より面白くするため、また自分の知識を増やすために論文を読んだり、新しくデータを解析し、さらにそれが大きな間違いじゃないか、を検討するわけです。 さらに、聴講者を眠らせては、これも申し訳ないので、漫画などのスライドを入れたりします。
医学に100%はありませんが、限界もありません。 私が明日発表するのは、全く新しい糖尿病治療の考え方で、安全で理窟にあった方法です(突拍子もない治療法ではありません笑 少し考えれば誰でも思いつくことです)

先日もブログで、胃カメラは「喉頭・声帯・食道・胃・十二指腸 ビデオ」とするべき、と書きました。

さて、ではどのように、それらの臓器を診断しているのか、当院での「胃カメラ(とします)」は、「超」最新の機種を用いており、喉頭、声帯、食道、胃は2回診るようにしています(胃カメラを2回飲む訳ではなく、1回見渡すだけではない、という意味です) さらに喉頭(咽頭も)、声帯、食道、胃は、2回目を診る時に、3色の色彩コントラストを使用して、超早期の癌を見逃さないように工夫しています。 これが新しい診断方法です。 この方法で、胃の萎縮や、粘膜が胃ではなく腸の粘膜に置き換わっている(これは癌の発生を高める所見です)腸上皮化性をも診断しやすくなります。

胃カメラ一筋で、単色の機器をつかい、萎縮の部位にこだわり、胃炎の分類を事細かくする診断方法は、過去の診断方法だと、本日の勉強会で自治医科大学の先生がおっしゃっていました。

私もそう思っていたので、凄く面白い勉強会でした。 患者さんは「萎縮の程度を知りたい」「胃炎の分類を知りたい」という理由で胃カメラをうけるハズはないと思います。 「先生は癌を見逃さないんですよね」という気持ちで、胃カメラをうけるはずだと、私がカメラを飲むなら思います。 医学に100%はありませんが、医学に限界はないと信じている自分にとって、最新の診断方法を学び続け、一宮地域の「治る」がん検査を行っていきたいと思います。

※胃カメラの説明の時に、赤色だけ(胃の粘膜は赤色です)の写真で説明された場合は、古い診断方法の可能性があります。 私は自分自身や、患者さんにとってベストな検査をしたいと常に思っています。 もちろん自分に出来る事の限界もありますので、大きな専門病院に紹介することも、患者さんのためだと思っています。

製薬会社が薬を開発し、特許を取得します。 およそ10年でその特許がきれます。 そうすると、どことも知れぬ会社が「ぞろぞろ」と特許のきれた新薬の真似をした薬を製造・販売することから、ゾロ薬と呼ばれています。 あまりにも名称が悪いイメージのため、国はジェネリック医薬品と名付けています。

さて、特許がきれたのだから、全て同じ真似が出来るか、というとそうではありません。 製法一部は通常公開されていないので、ジェネリック医薬品と新薬(普通のお薬)では、違う部分が出てきます。
同じ部分は、「有効成分」だけ、です(効能・効果についてはゾロ薬では違う場合があるので要注意です)。
違う部分は、「原薬」「添加物」「製法」「製造工場」です。「原薬」とは、有効成分を含めた言葉ですが、同じ有効成分が入っていても、違う成分も入っている可能性がある、ということです。
添加物が異なっていると、効果が全く変わってきます。 とくに「侍」が宣伝している会社など、有名なところは、患者さんの期待とは裏腹に、効果に疑問を呈さずにはいられない場合があります(理由は例えるなら、同じベルトコンペアで、沢山の薬を作るので、混ぜ物が多くなる、などです) また、得体の知れない会社も要注意です。 私は処方箋にジェネリック希望なら「サ○イ」以外で、と書く事も極稀ですがあります。 薬剤師の方も知っているはずです。 凄く値引き率が高いことを。 薄利多売をし、その一部が「お侍」の懐に入っています。 そして同じ値段で買わされることになりますので、薬局は大もうけ、となります。 しかし効かない…
同じジェネリック薬品でも、「原薬」「添加物」「製法」が同じ、オーソライズドジェネリックというものがあります。 値段もゾロ薬と一緒。 これは処方する側としても安心して処方箋をかけます。
高知県のとある薬局では全てが「お侍」の薬であることもあります。 そうすることで薬局がより値引きしてもらえることになるわけです。
私なら、血液をサラサラにする薬は絶対に普通の薬を内服していただきたいと思います。 ゾロ薬だと危険きわまりないからです。 その他のアドバイスとしては、「オーソライズドジェネリックはありますか?」と聞くのもいいですね(まだまだ種類はかなり少ないですが) 「お侍」の薬が出ていたり、名前をだして申し訳ありませんが、「ロキソニン」のゾロ薬「ロブ」という薬は全く効果がないことで有名です。 これが出されたら薬局を変えましょう。 お侍ではなく、悪代官の薬局です。