当院ではコロナウイルスのPCRではなく抗原検査を行なっています。 全て予約制です。 そのまま来院されても検査だけでなく、診察もできません。 必ず車で来院していただき、車内での検査、診察になります。 嘔吐下痢、喘息様の咳、などはウイルスなどの微生物の感染を契機に発症することが多く、当院でも同様の方で車内での抗原検査で陽性になり自宅待機をしてもらう方がいました。

必ず来院して検査時だけドア、窓をあけ、その他の場合はドア、窓は閉めて今の季節は熱中症に気をつける様にエアコンをするようにしてください(当院近くに住まわれている方のことを考えて、です)。 上記が出来ない、守れない方はみることができませんので他の医療機関を当たってください。

また、当院でも他の医療機関でも同様だと思いますが(差はあると思いますが)、1日の感染症疑いの方をみえる人数は限られています。 高知県、特に高知市では「下げ止まり」ではなく現在徐々に新型コロナウイルス感染症の方は増えていると考えた方がいいでしょう。 通常受診の方に導線が絶対にあわないように対応しています。 迷ったら電話をしてください、そのまま入口のボードにも書いていますが、それを乗り越え受付の窓口までくる行為はやめてください。 電話しても他院も断られて当院でみることもあれば違う場合もあるのが現状の高知市です。 他県と比べて県や市、公的病院が休日や自宅待機となった時に手厚いのも高知の特徴です。

円周率の勉強を、勉強の合間に、していたところ、面白い理論がありました。 医学にも少し通じるところがあり、より興味を惹かれました。

ランダムに配列され、数式がないように考えられている円周率ですが、例えば自分の誕生日(西暦だと8列の数式になります)も必ずどこかで出てきます。 それがどこの桁から出てくるかのフリーソフトまでネット上では手に入れることができるようです。

さて、私は幼少期、恐らく脅迫概念、特に不完全強迫観念を持っていた、と思います。 後ろを振り返る時に右から後ろを向くと、必ずその後左からも後ろを向いていました。 理由は「人間は左右対称でなくてはいけないので、右を向く筋力を使ったのなら左を向く筋力を使わないと不具合が生じてしまう」という考えです。 誰しもが「旅行に行く時に戸締りしたかな」などと不安に思うことでしょう。 そういったものよりも強い「思い」だったと思います。 今でも少しその傾向は残っていて(?)、完璧主義的なところがあり、同時にそれは脅迫概念とも言えるかもしれません。 講演のスライド、本の執筆などは、その日に満足できる部分まで終わらないと永遠とし続けてしまい体を壊す、ということも過去ありました。

そこで私がとった行動療法は、「最初から何もしない日を作る(違うことはする)」「ここまで出来ればそれ以上はその日しない」という、無理やり休日を作ることと、上記のファインマン・ポイントのように、勉強する範囲をあらかじめ決めておいて、それがすんだらその日はその作業をやめるルールを作る(逆に範囲内で難しいことが発生すると厄介で終われません笑)ということです。

ファインマン・ポイントとは、3.14…で始まる円周率(Π)で初めて999999が出てくるポイントです。

高血圧、糖尿病などが慢性疾患です。診療所では主にこういった疾患を診ています。逆に、急性心筋梗塞や脳梗塞などは大病院でみる疾患です。 ただ、動悸、不整脈なども急性疾患の恐れがあり診療所でもよく診ることがある疾患です。 コロナ禍となり、急性疾患の感染症の多くを占める感冒、インフルエンザはかなり少なくなり(手指消毒、マスク着用)、診療所でも病院でも新型コロナウイルスの診断を院内で行うことができません。 当院では、感染症が疑われる方(腹痛、下痢含む)は、完全予約制、で、車内で車外から完全防護の格好で診断させていただいています。 通常診療の慢性期疾患の方や、私を含む職員を新型コロナウイルスから守るためです。 検査で100%感染していない、と判断できない以上、現段階での最もオーソドックスな診察方法と思います。 いきなり「咳がするから」と来院されても、既に診る時間帯を決めていて、予約できない場合は断らざるをえません。 他院を斡旋することは出来ませんが、他院をあたってもらうしか方法がなくなります。 現時点の高知県高知市ではまず医療機関に電話、が必須です。 ご了承のほどお願いいたします。

正式には収縮期血圧と拡張期結圧になります。 「下の血圧の方が大事と聞いた」という患者さんの声を聞いて再度拡張期血圧についてブログに載せようと思います。

拡張期血圧を決めるには、動脈硬化説、と、血管内体液量説 の 2つがありますが、私は血管内体液量説の方が分かりやすいし正しいと思っています。

動脈硬化説とは、血圧を測定する以降の細い動脈から動脈硬化が始まるため、その部分の動脈は拡張することができず、血圧を測定する中動脈あたりに血液が集まりやすくなり、血圧を測定すると上の血圧が同じでも下の血圧が上がる、というものです。 正しい部分もあると思いますが、加齢で上の血圧が上がり下の血圧が下がる傾向になることの説明が出来ません。

血管内体液量説とは、動・静脈、と心臓内、つまり血管内の血液量が増えることで上の血圧は変わらずとも心臓が収縮をやめ、大動脈弁が閉まり、動静脈が閉鎖空間となったとき(拡張期)に下の血圧が上がるのは、塩分過多や肥満などで体細胞が多い、また前述の動脈硬化説の体内血液配合分布異常がある、というものです。 これは裏付けがあり、大動脈弁逆流症が高度(重症)になると、拡張期に血液が心臓内に多くの量が戻るため拡張期血圧が下がる、ということが分かっているため心臓超音波を専門としている私としてはしっくりとくる説だと思っています。

私が上の血圧をより重要視してほしい、と思っているのは、弁膜症の存在で血圧が劇的に変わったり、熟練の看護師が測定しても明らかに上の血圧よりも下の血圧が測定しにくくバラツキが多い下の血圧より、測定誤差が少ない上の血圧が重要と思っています。 決して下の血圧を軽視しているわけではありませんが、究極の選択でどちらを治療の選択に選ぶか、なら上の血圧、というわけです。

季節によって血圧は変動します。 簡単にいうと夏は低く、冬は高い値をとります。

そのため高血圧の方は血圧を下げる薬を季節、季節の変わり目に変更することが重要です。 1年中ずっと同じ降圧薬がいい、という人はまずいません。

また血圧は高いより低い方がいい(降圧薬で低くしすぎるのは良くないこともある)という前提条件のもと、降圧薬には個々の患者さんにもよりますが、最も良い薬で、人体の細胞や組織の炎症、酸化ストレス、交感神経興奮、RAAS(レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系)を抑制する薬で下げることができれば最もいいので、おのずど最初に内服してもらう薬は実は「決まって」いる場合が多いのです。

そのために基礎研究を海外でしてきました。 百聞は一見にしかず、まさに使う薬の優劣は明らかでした。 自身で基礎研究をしなければ、強くより良い薬剤の提案をできなかったかもしれません。 基礎研究は非常に重要です。 医師によっては医学生の時に少しすることがあるだけで(それも言われたことをするだけで、何をしているか分かっている生徒は少ないでしょう、私もそうでした)、医師になってからはまずしないことです。 論文で見ることはあると思います。 ただ自身で育てた細胞や組織などでの変化を見ることの重要性は経験しないとわからないこと、だと思っています。