血圧は、例えば、上が120で下が75など、最高血圧と最低血圧で表します。 大事なのは上の血圧だと思っています。 下が重要ではない訳ではありません。 なぜなら下の血圧でのみ、心臓は栄養を受けているからです。
さて、下の血圧はなにに関係するでしょう。 私の答えは一つ、体液量と相関する、です。 お年をとると血圧が高くなる傾向になりますが、上の血圧は上がっても、下の血圧は変わらないか、下がる人がいます。 お年をとると、細胞数(特に脂肪細胞)そのものがすくなくなり、肌もカサカサで潤いがなくなりますよね。 そのため、体液量が少なくても細胞に十分な栄養が与えられるからです。 もっとも危ないのは、大動脈弁閉鎖不全症といって、心臓と血管の間にある弁が「ガバガバ」になってしまい、血管に放出した血液の大半が心臓内に戻ってきてしまう病気が高度になると、下の血圧が下がります。 この事実からも、体液量と下の血圧の関係が相関する、と言えると思います。

医師をしていて、色んな方との交流もありますが、医者が世間知らずなのは、ある程度仕方ないこともあるでしょう。 しかしどんな顔の広い人よりも世間をしっている医師もたくさんいます。 さて他の業種ではどうでしょうか? 同じ仕事ばかりしていると、自分では「交流関係が広い」という自慢話があっても、聞いている方は、それはたかが知れたものだと思うことがほとんどです(話している方はそんなことを思ってないのが滑稽ですが、無礼にあたるので言えません) そういった、他の業界にいけば、世間知らずだけども、医療業界の世間知らずを良いことに、交流関係自慢の方を沢山見てきました。

そんな、自分の得意分野だけの話を聞いても、「世間を知っているな」とは思えない言動も沢山あります。

ようは謙虚さと、相手の立場にたった話ができるかどうかです。 自慢するなら、それを形にして見せて欲しいものです。

私は留学中、自分の立場を、心臓のエコーが出来るのは私だけだけども、その事実を自慢することは「絶対に」せず、もくもくと心エコーの仕事もしていました。 「最底辺なのに雇ってもらっている」という立場で、働いていました。 時には研究で失敗し、40歳前のおっさん(私)が、きつく怒られることがあっても、それは自分のその世界の「世間知らず」だと思って、無礼な振る舞いは決してしませんでした(口答えなどしたことがありません) プライドなど捨てていました。 これが出来ない人は、おとなこども、です。 業種が変わった時に、分かります。 分からなければ、それから変われば良いのです。 一旦、自分のことを、「世間知らず」と認め、本当に勉強しているなら、決して「一般社会」でも、あまりにも失礼な言動を口にするようなことはありません。 相手の人格を否定したり、試したりするような言動は失礼に当たります。 そういった言動が、でてくる人は、その業界の世間知らず、かつ、以前の業界での「交流関係広い自慢」をしているはずです(そんなことは言う必要もなければ、人に言うことでもなく、そのことを利用して結果をだすことだと私は思います) 要するに、相手をみて話を変えたり、プライドが強く(高いのはいい)、注意されたことに不満を持つ人です。

私も自戒の念を込めて、120%の力で医療にあたりたいと思っています。 煩わしいことに時間をさくのは、全くの無駄ですが、最近は仕方ないことかな、と諦めています笑

世の中はそんなものだ、と割り切っている部分もありますが、院長として、クリニックを守るため、注意をすることがときにあります。

毎年恒例でしたが、最近は全くみなくなっていました。 「絶対に笑ってはいけないシリーズ」のことです。 Yahooニュースで、なんと顔を黒くして、エディー・マーフィーの仮装をしたそうです。 これが差別になるかならないか、で紛糾しているそうです。

私は松本人志さんの作るものは大好きですが、今回の作品は「許せない」な、と感じました。 私は1年ですがアメリカに留学経験があります。 観光ではなく住んだのです。 そこで実際に迫害を受けている(見えないような感じで今も)有色人種の方のお話を聞いたりしていたので、「差別」と感じました。

黒人差別じゃない、エディーのモノマネで笑わせようとした、という意見もあろうかと思いますが、それはされた黒人は自分の肌の色を話のネタにされた、と思っていい気はしないでしょう。 いじめのようなもので、している方は感じてないだけです。 さぁ、この放送がアメリカでされていたら浜ちゃんはもうTVでみることはなくなるでしょうし、私もそろそろ、こんなものしか作れない、もしくは、無知を盾に微妙なところを作るような番組スタッフ(松本さん含む)は、マス「ゴミ」ですね。 もう引退してもらっていいと思います。 時代についてこれてないのだと思います。
それにしてもこういう、いじめの要素をもった、差別的なTVがまかり通っている日本が恐ろしいと感じます。

脳梗塞などで、パーキンソン病のような症状をていする病気を、パーキンソン病とはいわず、パーキンソン症候群と呼びます。

さて、純粋なパーキンソン病に近いほど、その「死因」が限られてきます。 私が「四国こどもとおとなの医療センター」で、脳神経外科の先生も診ていましたが、内科で診ている患者さんもいました。 もちろん、近隣のクリニックで診られておられる患者さまもおられるわけです。 パーキンソン病の方が救急車でこられたり、紹介でこられるのは、我々内科宛てです。 原因は「肺炎」と「嘔吐」です。 パーキンソン病の死因は単純に考えると、たった2つで、「誤嚥性肺炎」と「腸閉塞」です。 お腹の手術をしていなくても「腸閉塞」になります。 誤嚥性肺炎の末期でおくられてきた患者さまに対して、当時は「看取り」の概念も浸透してなく、患者さまの意識もないような状態でしたが、「できるだけのことを」との希望がありました。 誤嚥性肺炎に対しては抗生剤(誤嚥性には抗生剤が効きにくいのです)でなんとか治療し、胃瘻を増設するも、腸閉塞になってきたので、栄養は太いカテーテルを病棟で血管内に入れて、カロリーをを保っていました。 これで、口の中で発生する唾液など以外は誤嚥する可能性がない状態になったのですが、、、 数週間後、呼吸音が悪いので、喉頭鏡で声帯を診たところ、片側が全く動いてません。 このままでは窒息してしまう(患者さまの意識は救急車で運ばれてきた時点でもうないのですが、窒息するような状態は外から見ていても残酷です)ので、トラヘルパーといって、よく漫画でボールペンなどで気管に空気の通り道を作るような道具を使ってなんとか窒息を防ぎました。 最後は腸が動いていませんので、腸のなかの菌が全身に回り、敗血症(菌血症)をおこしてお亡くなりになりました。 ここまでの治療をすることはあまりないと思いますが、ではどうすれば、「予防」できるか、が大事だと私は考えています。 もちろん普段の内服薬をきちんと飲んでもらうことも大事ですが、「誤嚥に気をつけた食事形態」と「便秘にさせないこと」が予防につながると思っています。

皆様の周りでパーキンソン病と言われた人がいたら、この2つに注意していただければ、と切に思います。

5−6年ぶりに、土佐高校のクラスの垣根を超えた同窓会が企画され、行ってきました。 300人中、100人近くが集まり、当時の担任の教諭が来てくださったことも企画した幹事の方に感謝しています。 小学校の同級生にも2人会え、楽しい時間となりました。 ほんの一握りの方と話すに留まりましたが、学生時代と変わらないなー、という感じの友人や、社会人になって随分変わったな、というのが本音です。 2次会は参加するつもりはなく帰路につこうと思ったのですが、社会人になってからの友人や、サッカー部時代の友人と軽い2次会をしました。 業種は違えど、面白い話ができました。

さて、きずなクリニックは明日から診療が始まります。 同窓会が本日だったら出席するつもりはありませんでした。 私は晩酌もしないし、お酒を自宅で飲むことは一切しません。 理由は次の日の診察に影響がでるかもしれないからです。 ついつい飲み過ぎてしまったりすることが自分のポリシーに反するからです。 常にベストな状態で今年も診療にあたりたいと思っています。
普段、研究会などでアルコールを飲むこともあるのですが、最低限の量にとどめています。 私は高知の文化は酒である、というのはやめるべき、という研究会の会長を勝手に就任しています。 どろめ祭りもです。 一番やめた方がいいと思うのは、「返杯」の強要だと思っています。 自分で飲むならまだしも、相手の肝臓を痛めつけ、相手の健康を損なう行為は、過去の遺産として、「昔は、返杯というのがあったけども、もうしないことになったんだ」という行政の力、広告力が重要だと思っています。 今現在、そういった啓蒙活動がされていないことを憂いています。