当院の受付は17時終了ですが、電話していただけると17時以降でも17時30分に入っていただけるようにしていますが、

院長の私が、全国学会の評議員を務める学会があるので、今日は17時で受付は終了させていただきます。

大変申し訳ありません。 明日は、私の父親である、福田善晴が診察にあたります。

見立ては同じですので(同じ医局で先輩後輩にあたります)、普段私にかかっていても、違和感なく診療が行えますので安心して来院してください。

ちなみに、「声」が非常に似ています。 喋り方も似ているそうです。

今週の院内の勉強会は、「糖尿病の薬」に関してでした。 看護師、栄養士、医療事務 の全員が「知っておいて損はないだろう」「なぜ私がそういう処方をするのか」などが分かれば、納得して仕事ができるし、私が患者さんに説明している内容が分かって、診療がスムースに進むと思っています。

さて、来週は「心不全」のことです。 最終的に、心臓リハビリテーションが良い理由まで話すつもりですが、間欠に、そして医師以外にまとめて話すことを心掛けています。
昨年「心不全」のガイドライン(治療の方針)が大きく変わり、「なるほど」と思う部分と、「うーん、ファジー(あいまい)な表現でわかりにくいな」という部分も正直感じています。 私のなかで、心不全とは2つのことで説明ができます。 ガイドラインにかいてあるような難しかったり、簡単すぎたりするものではなく、「事実」を話すよていです。
この原理原則さえ分かれば、誰でも心不全が理解できる、とすら思っています。 2013年と2015年に発売になった私の著書「恋する心エコー」が今でも同時期に発売になった書籍よりもアマゾンで売れていることが、「誰でも納得できる」理由だと思っています。

通常、我々(私のクリニック)では、腹部エコーは「当然」大動脈、膀胱、前立腺のサイズまで測定しますが、検診でする病院ではこの3つをしません(するところもあるのでしょうが、自分自身がうけて、されませんでした)

理由もあると思います。 大動脈をみれない、大動脈をみてもレポートにどう書けばいいかわからない、ということがありますが、これは大きな問題です。 なぜなら「異常なし」の患者さんが当院にこられて、腹部大動脈瘤だったことが多々あるからです。

次に膀胱ですが、これは恐らく、膀胱癌の半分はポリープの形をとらず、壁浸潤型といって、エコーでは分からない癌が潜んでいるから「最初から見ないでおこう」という理由だと思います、その他には膀胱に尿を溜めるのが大変だろうから、や、それを知らされていない技師さんが撮るからだろうと思います。 壁浸潤型の膀胱癌は血尿(目で見える)で、MRIなどで診断することになるのですが、半分を占める、エコーで分かる膀胱癌をみないで、検診といえるのでしょうか? 一ランク下の健診だと私は思っています。

最後に前立腺のサイズですが、これも測定の方法を知らない、もしくは膀胱にある程度、尿が溜まっていないと見れないことがあるからだと思います。
当院では、通常の診療でもみないことが多い、卵巣や、虫垂炎、血栓性静脈炎の間接的診断である腹壁筋の炎症、などを見ています。
膵臓の見方、を7−8年前から自分で考えた方法が、2年前に、最新のエコー機器に搭載されていました。
考えながらエコーをすることの重要性が大事で、大病院でも医師が最近はエコーをしないので、熟練の技師さんに当たらないと、患者さんの不利益になることが今後の課題だと思っています。

今までは製薬会社様の薬の説明会で勉強も兼ねていたのですが、正直、医師主体なので、スタッフにはわかりづらいと思っていました。
なので、7月からは私自身が資料を作って(そのうち大画面で見れるようにします)、10分ほどのレクチャーをNSはもちろん、医療事務の方にも、例えばカルテの見方、みたいなことで説明をすることにしました。
第一回の今日は、「胃カメラ」の見方です。 当院では、超早期の食道がんの検出率が高いのか、胃がんに関してもですが、全国平均を大きくうわまっています。 そのために、私がどのようにみているか、最新の論文の紹介、などを自分で作った図などを使って説明しています。
今後も、例えば「心エコーをなぜするか」「カルテの見方」や、血圧の薬を超少量でだす意義、などもレクチャーしていきたいと思います。

自施設だけでなく、他施設勤務中の方や今は働いていない医療従事者も将来的には、時間はずらして、レクチャーをしたいと思っていますがどうでしょうかね? 私なら行ってみたい、と思う企画なのですが…

それは、テープ剤という茶色い薄いやつと、パップ剤という白い分厚いやつの2種類です。 最近はパップ剤のなかにも久光製薬の「モーラスパップXR」というシリーズがあり、従来より薄く、一度剥がれてももう一度くっつきやすい、というテープ剤とパップ剤の中間のようなものまで出てきました。 さて、私は湿布に関しては、「絶対に」ジェネリックをお勧めしません。 ジェネリック薬品の会社がおそらく湿布を作るのに慣れてないと思われ、添加物も怪しく、ジェネリックにした途端に発疹がでた人もいますし、剥がれやすいことこの上なし、ときたものです。 安物買いの銭失い、とはこのことだと思います。 私自身、苦い経験があります。 「湿布だしときますね」と他院で言われ、院内処方だったのか、お金を払って渡されたものが、サイズも聞かれず、テープかパップかも聞かれず、ジェネリックの聞いたことのないメーカーの(私が嫌いな)大きなパップ剤でした。 案の定、真ん中の張りやすくするための工夫もなく、すぐに剥がれるわ、効果は実感できないわ、でした。 医師なら出す薬まで説明しないと恨みを買うな、と思った反面教師がいたので、私自身は湿布を希望される患者様がいるときは、実物を用意しているので、どれがいいかを選んでもらい、サイズも聞いて、ジェネリックじゃないほうがいいですよ、希望されれば別ですが、と話しています。 もし良いジェネリックの湿布があれば教えて欲しいものです。 なぜ医師なのに知らないか? それはジェネリック薬品の会社は、情報を医師にもってきたり、製品紹介の会を開いたりしないからです。 患者さんが「ジェネリックにしてくれ」という気持ちもわかりますし「私は先発品でないと駄目」という意見もあります。 私自身は、ジェネリックは命に関わる薬の場合はジェネリックにしない方が、患者さんのため、だと思っています。 ちなみに、循環器領域で、何社かのコレステロールや尿酸を下げる薬が全く効果がない会社なら知っています。 当院の門前薬局にはそういったものは置いてないようですが、遠くから来てくださった患者さんが、違う薬局(大手が多い)で、「これは駄目だろ」というジェネリックになっているのをみると、その薬局は何を考えてるんだ、と苦々しく思います。