当院で働いている方は働き方、また当院にかかってくださっている患者様にはできるだけ、その方の事情に合わせて治療をしたい、と思っています。 私自身は、京都日赤で消化器内科を中心に研修していた時に、一旦実家である、福田心臓消化器内科で往診や町医者のことをして、その後、徳島大学の医局に入り、循環器内科だけでなく、放射線科まで研修し、心臓リハビリテーションセンター長をしていました。 その後、留学もさせていただきました。 開業するにあたって、通常、開業医のもとで研修する方は少ないと思います(私が知る限りでは私だけです) 往診(訪問診療)もしていたので、その方の病院での診療だけではなく、自宅でどのように暮らしていて、困っているか、が想像できるようになりました。 なので、当院にかかってくださっている患者様は私自身がその方の体の具合をわかっているので、事情に合わせて介護についても深く考えて、一番いい方法を模索していきたいと思い診療にあたっています。

しかし、制度のことなど(大事なことですが)で、深く考えていただけない場合もあり、私自身、患者様に申し訳ない、と思うことがあります。 医療人(医師以外でも)としては、自己防衛も大事であることはもちろんですが、患者さんの要望などを汲み取る努力をする必要があるのではないでしょうか?

これはあくまで私見でが、「自分の家族であればどうするか」、を考えない医師は医療をするべきではない、と思います。 医師免許をもった医療技術者(その技術も稚拙な場合もある)、と思います。 (もちろん、無理難題を要求された場合は別です)

とある先生のご講演で非常に感銘をうけた言葉です。 死生観まで話される先生で、私も見習わなければ、と思ったことでした。

四苦とは、生:生きることの苦しさ、病:病気になって苦しむこと、老:老いについて悩むこと、死:死にたくないという恐怖

のことです。 私にできることは、病気については治す、老いについてはリハビリをする、という治療が医師がならうことです。 心療内科では、生 についての専門家ですが、当院でもご高齢の方に対して、また若い方でも相談にのったり、一時的に投薬したりして、紹介もしています。

しかし、死について、私も考えることが、昔からあるのですが、その人その人の死生観もあるので、重視しながら、診療をしたいと思っています。 私自身が若いのですが、できるだけ相談や傾聴をしたいと思っています。 いたらない部分も医師も人間ですのであると思います。 日々勉強だと気付かされた講演でした。

私は一宮の当院を中心に半径2.5kmに住む方で、気管支炎になった時に、どのような薬に耐性ができているか、を四国で初めて論文にしました。 大きな病院ではできなくても、個人のクリニックでこのようなことをおこなって、mapにすれば、患者さんの住所がわかれば「出しても意味がない」抗生剤が減ります。 医師会がおこなうのは、このような行動ではないでしょうか? 私が会長や偉いさんならそのような提案をするでしょう。 そのが高知県医師会の売りにもなるし、一般の方の役に立つことなので。 気管支炎に対して初手を誤らないことになります。 当院には南国市や薊野からくる患者様もいますので、だいたい痰の帰ってきた結果をみると、このかたの住所は、、、とある程度推測できるようになりました。
さて、私は心エコーに関して2冊著書があります。 自費出版の自己満像本ではなく、売れる、ことが前提で売れなければ最初から発売などなし、の商業出版です。 35歳で医学書を書いた人(医師)はあまりいませんし、実は書いた人もいますが、全員その後教授になったり、その手の偉いポストにいる方だったりします。 開業医で若くして「どうやって出版にもちこんだの?」と質問してくる人は、私は大好きで、「同じ人種だ」と瞬時に思います。 そう、本を出した、ことよりも、その過程が気になる、という人種です。

ここまで抗生剤の使い方や、耐性化が問題になっているのに、なにも考えずに処方する方が、開業して思うのですが、恐ろしい。 だからと言ってたとえ感冒だとしても、ある一定の基準を満たせば、抗生剤の投与で39人中1人が肺炎にならずにすむのです(私は高い数字だと思っています、ちなみに対象がずれていたら4000人に1人となりますが、肺炎予防にはなるのです。 不勉強だと、ここを訳さずに、日本語ダイジェストで、「意味がない」という部分だけを切り取って見てしまうことでしょう)
「ほー、そのような論文があって、4つの薬には要注意なのか」だけで終わるのではなく、繋いで行って、高知県全体の耐性化を2-3年毎に見ていく取り組みを、「なぜしないのか?」 と思います。
医師会が受け取っている金額で統計学者を雇って、集まったデータからmapを作る、これだけなのです。 これが「本」の作り方です。 まず、新しい考え方、そしてなにより「売れる」ことです。 内科医師なら絶対に買うでしょう、当然です。 一病院に1冊の本となります。 また、一般の人も買うかもしれません、自分の体を守るために。

日が暮れるのが早くなってきました。 私自身、大学は栃木県で6年間過ごしたので、雪が冬には3回ほど積もって、慣れない後輩が車で自損事故を起こしたりする前兆があるので、「スタッドレスタイヤ」にしなよ、ということを言っていました。

素晴らしい人間は心に四季をもっていると、言われています。 私も教えられて、本で見たことですが、
人に接するときは暖かい「春」の心で接する

仕事は激しい熱さをもった「夏」の心で臨む

勉強するときは「秋」の涼しさの心をもって打ち込む

自分に対しては、「冬」の寒さのように厳しく管理する

ということです。

 

どれも実践できず、また違った考え方もあるのでは? と日々反省の毎日です。
何かを考えながら普段の生活を送ることは非常に大事だと感じる、「秋」の季節になったな、と思う次第です。

普段も、12時で受付は終了していますが、12:30でも電話をいただければ見させていただいていますが、高知県の心臓リハビレリテーション研究会の世話人にしていただいているので、世話人会が13時となっていますので、申し訳ありませんが、私自身も演題発表をするため、早めにクリニックを出なければいけないため、ご迷惑をおかけ致します。

昨日の一宮コミュニティでの、森前教授の講義はいつも非常に勉強になります。

その上で、私自身が「かかりつけ医」はどうすればいいか、について、10分ほど話をさせていただきました。

最近は「何かに特化」した医院が増えていますが、それだけ、を管理することは私はよくないと思います。

死因の原因となる、「心臓病」「癌検査」「肺炎や気管支炎に対して適切な治療を行う」ことができることが必須だと思います。 また、成人病とされる、「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」「慢性腎臓病」などのコントロールができ、適切な時期に信頼できる医師に紹介できる医院であれば、「近くなくても」いい、という話をさせてもらいました。 もちろん、医師が横柄で自分とあわない、というところは論外で、医師との相性も大事だと思います。 上から目線の医師が、ご高齢の「すべてお任せします」という患者さまには良いように思うところがあるようですが、私自身は時代錯誤だと思っています。

さて、スギ花粉の治療は今がしどきです。 治療が当院でも一宮地域では診療所の内科では当院だけができますので、相談したいことがあれば遠慮なく言ってください。 10人中8人は効果がありますが、2人は効果がない、ということがありますが、これは治療を開始しないとわからないことでもあります。