日が暮れるのが早くなってきました。 私自身、大学は栃木県で6年間過ごしたので、雪が冬には3回ほど積もって、慣れない後輩が車で自損事故を起こしたりする前兆があるので、「スタッドレスタイヤ」にしなよ、ということを言っていました。

素晴らしい人間は心に四季をもっていると、言われています。 私も教えられて、本で見たことですが、
人に接するときは暖かい「春」の心で接する

仕事は激しい熱さをもった「夏」の心で臨む

勉強するときは「秋」の涼しさの心をもって打ち込む

自分に対しては、「冬」の寒さのように厳しく管理する

ということです。

 

どれも実践できず、また違った考え方もあるのでは? と日々反省の毎日です。
何かを考えながら普段の生活を送ることは非常に大事だと感じる、「秋」の季節になったな、と思う次第です。

普段も、12時で受付は終了していますが、12:30でも電話をいただければ見させていただいていますが、高知県の心臓リハビレリテーション研究会の世話人にしていただいているので、世話人会が13時となっていますので、申し訳ありませんが、私自身も演題発表をするため、早めにクリニックを出なければいけないため、ご迷惑をおかけ致します。

昨日の一宮コミュニティでの、森前教授の講義はいつも非常に勉強になります。

その上で、私自身が「かかりつけ医」はどうすればいいか、について、10分ほど話をさせていただきました。

最近は「何かに特化」した医院が増えていますが、それだけ、を管理することは私はよくないと思います。

死因の原因となる、「心臓病」「癌検査」「肺炎や気管支炎に対して適切な治療を行う」ことができることが必須だと思います。 また、成人病とされる、「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」「慢性腎臓病」などのコントロールができ、適切な時期に信頼できる医師に紹介できる医院であれば、「近くなくても」いい、という話をさせてもらいました。 もちろん、医師が横柄で自分とあわない、というところは論外で、医師との相性も大事だと思います。 上から目線の医師が、ご高齢の「すべてお任せします」という患者さまには良いように思うところがあるようですが、私自身は時代錯誤だと思っています。

さて、スギ花粉の治療は今がしどきです。 治療が当院でも一宮地域では診療所の内科では当院だけができますので、相談したいことがあれば遠慮なく言ってください。 10人中8人は効果がありますが、2人は効果がない、ということがありますが、これは治療を開始しないとわからないことでもあります。

一宮地域の方に、元、高知大学の脳神経外科初代教授の森先生の講義があり、当院にかかっておられる患者様も多数出席しています。 森先生の推薦もあり、昨年から出席させていただき、講義のあとの、医療相談を担当させてもらっています。

今回は、最初に、森先生と私で、前回のアンケートに対する意見を、と主催する一宮地域の方から言われていますので、言う内容を考えていました。

1.かかりつけ医は近くなくても良いのか?

2.どんなところをかかりつけ医にしたら良いのか?

3.眼科や歯科も同時にかかった方がいいのか?

がメインのようでした。

3.に関しては、内科では絶対に見えないところで、非常に重要なので、3−6ヶ月毎か、毎月かかるように言われていればかかるべきでしょう。

1.は、もっともな意見だと思います。 近いところだと便利だと思いますが、フィーリングが合わない医師や、大柄な医師(私も嫌です)に我慢してかかるのはストレスですし、多少遠くても自分にあったところにするべきでしょう。

2.ですが、これは私自身が香川の、四国こどもとおとなの医療センターで感じたり、最近開業して、勤務医ではなくなったので、外に目を向けることができるようになったのですが、

「看板(標榜)=専門」ではないケースが最近増えているので要注意です。 糖尿病専門、といっても、インスリン治療が非常にお粗末で、なんと自宅で血糖測定をすることを教えずに、インスリン治療をしているところがありました。 所謂、改ざん処理をおこなっているのでしょう。 お金も自己血糖測定で取られているはずです。 高知県では漢方科は専門に偽りなし、というところが多いと思いますが、心臓リハビリテーションについては、病院で研修していないのに「している」(医師はみんな知っているが言わない)という医院もあり、学会でも問題になっています。 四国で非常に問題になっています。
かかりつけ医は、いわば病気の管理はもちろん、よろず屋的なところがあると思いますので、守備範囲が多くないといけません。 最低、「癌」の検査ができる、「気管支炎、肺炎」の治療で最善の治療ができる、緊急を要することもある「心血管疾患(普段の高血圧・不整脈や糖尿病の治療を含む)」は基本と思っています。 3つのうち、1つでもかけていれば、そこはかかりつけ医に相応しくない、と私見ですが、思っています。 どの病気も「死に直結する」疾患なので。

私自身は、循環器内科医ですが、「心エコー」と「心臓リハビリ」がそのなかでも専門分野で、血圧、不整脈(脳梗塞を起こす不整脈を見逃さない)、糖尿病について論文を書いています。 また、気管支炎については、一宮地域在住の65歳以上の方の「耐性菌」についても、「地域医療の耐性菌」についての論文を四国初で書きました。 こういった、論文を開業してから書くこと、は第三者の目に、自分がしている医療を判断してもらい、開業して腕がおちない一つのトレーニング方法だと思っています。

また、医師にかかる十ヶ条のなかに、「医師との良好な関係づくりは貴方(患者さん)にも責任がある」、「自覚症状は伝えることが重要」、さらに「医療は不確実で限界がある」とされています。 これは的を得ていて、絶対に大丈夫、ということはなく、自覚症状を診て聞いて、最善を尽くすのがいい方法だと思っています。 そして、「治療方法を決めるのは患者さんです。なので患者さんの協力が医師には必要です」、 という趣旨もあります。 そのため、当院では患者様からの要望(日本語ではクレームという言葉がありますが、海外ではクレームは悪い意味では使いません。 コンプレインという言葉が日本語で言う、クレームをつけるという意味になります)があれば、真摯にうけとめ、その患者さんにとって最もいい医療に改善していくように今までもしてきましたし、今後もそういった姿勢をおこなっていく所存です。

私自身、一宮地域在住や、かかってくださっている患者様のことを思い、健康寿命を高知県1位にしたい、という想いで医療を行なっています。

ちなみに、時間外に当院の駐車場に車を一瞬でも止めることは、「占拠罪」に問われることがあります。 私が今まで訴えないだけで、注意をしていただけです。 診療時間内であれば、「営業妨害」に問われます。 これも注意しか今までしていません。 チェーンを他院のようにしないのは、交通量が多い割に道が狭いので、できるだけ歩行者のことも考えてしないようにしていますが、開院当初はひどく、「そんなに止められるのが嫌なら、チェーンをしろ」だの、注意をしたら「少しの時間だからええやろ!」と恫喝する方もいましたので警察を呼んでいます。
時間外は、私有地です。 つまり、他人の庭と思っていただくと、分かりやすいと思います。 他人の庭に、一瞬でも車を置きますか? モラルが悪い方のために、時間をずいぶんとられました。 その甲斐あってか最近は、違法駐車がありません。
チェーンをするのは簡単です。 車が止めらていたらチェーンをすることで、車が出せなくなることもあります、が仕方ないですね。
自分の家の庭に、車が停められるという感覚があれば、普通は停めませんが、病院だから文句言いにくいだろう、という感覚もなんとなく分かります。
しかし、今後も停められる方がおられたら通報させていただきます。 これは当然のことなので。

一度、遅くまで仕事をしたいたら、近くの家で飲み会があり、3台車がとめてあり、私、残業していた職員が出れなくなったことがあります。

蒸留酒であり、尿酸のもとであるプリン体がない、焼酎、、、 一見よさそうに思えるし、医師によっては「ビールを焼酎に変えたら下がるから」という場合もあるでしょう。 しかし落とし穴があります。 まずアルコールそのものが体に入ると、尿酸を作るように人体の仕組みはなっています。 よってアルコール類が全般よくない、が正解です。 ビールは飲みすぎが良くありません。 実はビール1缶に入っているプリン体はそんなに多くないのですが、ついつい飲みすぎてしまうのが良くないのです。
そして落とし穴2点目ですが、尿酸値が上がる原因は「体質」:「食事・飲み物」=7:3なのです。 つまりどんなに食事を節制しても、8.0という数字は7.0くらいにしか下がりません。 もっと下がらないかもしれません。
以前にも書きましたが、では、尿酸値が体に悪い理由と、実は少なすぎてもいけない、ということもあります。 尿酸値が少なすぎると、人体は抗酸化作用が弱まります。 よっていろんな細胞が傷ついてしまいます。 逆に高すぎると、尿酸そのものが細胞障害を起こします。 私が読んだいくつかの論文では、血管内皮(血液が接するところ)障害が起こり、血管が拡張したいときに拡張できない(理由はNOという物質がでないように内皮細胞が障害されるからです)ことや、血管平滑筋(内皮細胞を取り巻く筋肉細胞です)にも尿酸が障害を起こし、血管平滑筋の増殖から動脈硬化を起こしてしまいます。

尿管結石や、透析にもなってしまう怖い痛風腎、通常の痛風だけでなく、尿酸値が高いということで、心筋梗塞になるという報告もありますが、現在のところ、少ない報告であり、絶対、とは言えませんが、高い値にしていいことはないでしょう。

ではどのくらいの値がいいのか。 私見ですが(2018年10月)、4.5-5.5程度が理想で、6.0未満なら「可」だと思っています。 7.0の人は食事を変えると薬は必要なく、6.0未満に下がる可能性があります。 では、薬は一生なのか? 答えは、60-70歳を過ぎると尿酸を作る能力が少なくなるので、40歳の方は20-30年間必要かもしれない、と思っています(もちろん、途中で採血検査で値が下がっていれば、一旦中止して、薬なしで様子を見ることもできます) しかし、体質だけでなく、脱水や利尿剤など、どうしても心臓病や高血圧、ときに抗がん剤で内服が必要な薬で尿酸が上がることがありますので、その場合は年齢に関係なく一時的な内服薬が必要だと思います。

尿酸を下げる薬、尿酸値、私自身は腎臓の機能を良くすることが期待され、また血管の内側が綺麗になる効果は実証されていますので、心臓病の方の採血検査では必要な検査だと思っています(高くないことが実証されていれば、毎回必要ではないと思います)