かかりつけ医は医者を指名できますが、落とし穴として、かかりつけ「薬局」では、薬剤師の指定ができません。 私自身、「この薬局は患者さんに不親切だな」、と思う薬局や、「まったく効かないジェネリックばかりだから、患者さんには言えない決まり(法律)になっているけども、やめた方がいい薬局だな、という薬局」や、逆に「ここは素晴らしい点がある」という薬局があります。
医薬分業といって、国の政策で、院外薬局を一度推奨していましたが、院外薬局は「病院で出された薬のチェック」をしないといけない立場で2重チェックがはいるので、院内処方よりも「かなり高いお金」を患者さんは実は払っています。
最近は、国の政策もブレブレで、院内処方を推奨するニュアンスが出て来ています。 良い薬局を選ぶことが大事です。

ジェネリック=本来の薬、は間違いです。 例えば、処方されたロキソニンのジェネリックよりも、市販薬のロキソニンSの方が効き目があります。 同じ会社が作った、ほぼ本来の薬と同じ、オーソライズド・ジェネリックが多く置いてあるほどいい薬局です。

点滴は手の血管にしますね。 中心静脈に太い点滴の管をいれることが集中治療室、一時的ペースメーカー留置、また栄養を注入するために必要になってきます。 ここでペースメーカーを挿入したことのある医師や食事が一時的にとれないガン患者さんに鎖骨下から気胸(肺に穴をあけてしまうリスク)のデメリットがありますが、慣れていれば普通にできます。 私自身はペースメーカー留置術の時以外は、中心静脈確保時には頸部の静脈からアプローチしていました。 これは気胸のリスクもなく、今まで何百例以上してきてトラブルがないことが理論上もわかっているので。 ちなみにペースメーカー留置時は心臓外科の先生に、静脈をメスで露出させ、そこから留置する安全な方法も教わりました。

大腿部(太もも)から中心静脈を留置するのは心臓カテーテル時に必ずしていましたので、オーバーですが、目をつむっても安全に施工できるのが循環器医師です(実際には目はつむりませんが、それほど安全かつスピーディーに行えます)

下手くそ(エコーがないと不安で入れれない、のか、本当に単に下手糞)が増えて来たのか、またいい意味で安全性を考慮してエコーで静脈の位置を確かめて中心静脈を留置する傾向になっています。 頸静脈はトレーニングを積めば、ピクピクと動いているので、教科書通りに「動脈を触れて乳頭側を目指して穿刺」などは大きな間違いです。 なぜなら走行が外から見えるので、エコーでみても、少し首を動かすと全くエコーした意味がなくなります。 一生下手なままで、救急の場でエコーがその場にない時などは役に立たない医師となるでしょう。 さらにこれはないと思いますが、大腿部にエコーを当てる医師はさすがにいないでしょう。 中心静脈確保をやめる方が患者さんにとっていい稚拙な技術しかもっていないですね。

セオリーは失敗したときの言い訳にすぎない、と野球では言われます。 エコーを利用することも私もありますが、あくまで補助です。 今まで他の医師が入らないから、という症例に依頼をうけて、医療センターでも全て留置してきました。 「エコーを利用したんだけど、、、」などという医師は、すでに、言い訳を作っているのです。 頸部と大腿部に関してはエコーが必要ないことをHeart Viewという循環器雑誌に寄稿したことがありますが、当たり前すぎて、「これは当たり前でしょ」と言われたことがあります。

鎖骨下に入れるのにエコーをつかっても気胸の可能性はありますので、頸静脈か大腿部から挿入すれば、エコーなどいりません。 鎖骨下に栄養を点滴で入れるのは患者さんが普段楽という理由ですが、リスクの方が多いと思い、医療センターでは、重症の患者さんにリスクを背負わせなたくないので、頸静脈から挿入していました。 病棟でするのでエコーはありませんが、入らなかったことや、危険なことになった症例は1例もありません。 理屈上、危険性がない部分だからです。

必ず心エコー検査前か、後に聴診が必須です。 このことによって、弁膜症が軽症か中等症以上か、また微量といって悪くないかの判断に有用です。 聴診されなければ、専門ではない、といっても過言ではないと思います。 聴診しない心エコー検査は3割減の検査になります。

さらに、心房細動になるかどうか、もしくはすでになっている可能性(発作性)を、電気的リモデリングを心エコー検査で判断できます。 これも患者さんによってはする必要がありますが、どうやって検査をするのかが分かってないともちろん検査できません。 これも専門の条件と思います。

さらに、弁膜症が最近CMで宣伝されていますが、教科書には血流に色をつけて(カラー・ドプラと言います)、その色の大きさで、重症度を判断するのは、全くのナンセンスです。 これも心エコー検査で本当は微量なのに、軽症以上とされることがあるので、このことも専門の条件です。

上記などがされていなければ、心エコー検査は「されているだけ」ということになりえます。

まずは自分自身を選んでいただいたことに感謝いたします。 医師の中では、O.T.Cといって市販薬はあまり効果がない、という方や、こういう雑誌に自分を載せたくない、という方もいるとお聴きましたが、私自身は良いことだと思い書かせてもらっています。

私に与えられた分野は、滋養・強壮、なのですが、例えば、胃薬、に関して言えば、値段は保険もかからないけども、「ガスター10」は、処方箋で薬局でジェネリック薬品を出されるよりも、安心して飲める薬なのは間違いがない、ということです。
その薬の利点、弱点なども書いても構わない、ということなので、自身が考えている分と、Drugストアにいって、研究したいと思っています。

血をサラサラにする薬は主に2種類あります。 1つは動脈に効く薬、もう一つは静脈と心臓内に効く薬です。
今回は動脈に効く薬が新しく、高齢者で低体重の患者様には出血の恐れがあるので、容量が少ないけども効果は変わりがない、という薬についての講演を高知医療センターの先生がされます。
座長をさせていただくことは大変光栄なことで、どんなことをするかというと、演者(講演者)の紹介、また講演後の質疑応答の取りまとめ、また座長から演者への質問などです。

今までも超音波学会、心臓リハビリテーション学会などで数回座長をさせていただきましたが、座長はその分野に詳しくないといけません。 特に学会では、演者が答えられない場合に座長が答えなければならないからです。

本日はその心配はないのですが、愛媛の名座長の先生を知っているので、昨日からしゃべる内容や質問内容などを数点用意し、フレキシブルに対応できるようにしています。
何事も経験、と思っていますが、演者の先生、また聴講される先生方にご迷惑がかからないように努めさせていただく所存です。