ガストロームは私は主に食道炎に使う薬です。 サワイ薬品のこの薬の中に、ダイアモックスという利尿剤が入っていたことが問題となっています。 ここでサワイ製薬は「一般人には問題ない量で、ドーピングに当たる程度です」と、言ってしまってることが問題だと思います。

大手のメーカーだから大丈夫、は大間違いで、ラインナップが多いほど、同じベルトコンベアで薬をつくるので、こういった混ぜ物が入ってくるのです。

この際はっきり言いますが、サワイ製薬のコレステロールを下げる薬は効果が恐ろしいほどありません。 これは医療の裏側です。 有名な話です。 もし出されたら、違うものに、というのをお勧め致します。
さて、ダイアモックスですが、私は、心不全と慢性の肺疾患を同時に持つ入院患者さんで人工呼吸器で呼吸をしていて、なかなか管を抜けない場合に注射で使用していました。 自発呼吸を促すために、ダイアモックスで体の血液をアシドーシス(酸性)気味にすると、呼吸によって二酸化炭素をだして、中性に体をもどそうとするので、呼吸が強くなります。 どうしても肺が悪い心不全の方は、ラシックスという薬で、体がアルカローシス傾向になってしまうので、呼吸が、人工呼吸機に頼ってしまうのです。
国は医療費を抑えようと(国としては死活問題で、いいとは思います)、薬局はジェネリックの割合を増やすと補助金がでるし、経営面でも特になるので(これも大事なことです)、患者さんさえ、「安ければいい」という考えなら、別にいいとは思いますが、どうしても、この薬でこのメーカーは良くない、とか(例えば、ロキソニンのジェネリックで、ロブ、というのがありますが、これを買うなら、自分でドラッグストアにいってロキソニンSを買った方がまし、です)が、出揃って来た感じもあります。 私個人は、血のサラサラ薬、市販でも買える薬、安定剤や睡眠導入剤の最初、はジェネリックにしない方がいいでしょう。 あとはオーソライズド・ジェネリック(AG)があるのに、それを使ってない薬局や院内処方は「最低」です。 変えましょう。 例えば、私がよく使う、ミカムロAPという、降圧薬には、同じ会社がつくった、AGのテラムロ(DSEP)(このカッコないのDSEPが、AGの証拠です。ここにはAGでなければ、作ったメーカーの名前が入ります)以外が出されたら、そこの薬局は折角AGがあるのに、使わないんだな、と不審に思います。

オーソライズド・ジェネリック(AG)といって、先発品(正規の薬)を発売している製薬会社が作っているジェネリックは、値段もやすく、正規薬品と同じ性能、といってもいいと思います。

しかし、AGの薬があるにもよらず、他のメーカーのジェネリックを採用している薬局を私は信用していません。 薬局の経営もあると思いますので、他人が口出すことではありませんが、患者さんには知っておいて欲しい事実として、「海外では、ジェネリック薬品は、正規薬品とは、違う薬」という認識です。 有効成分が入っているというだけで、そのほかの薬に入っている成分は全く違います。 また、効くかどうかの実証も研究もされていません。

例えば、花粉症でアレジオンを市販のドラッグストアで買って、その後、処方箋でアレジオンを薬局でジェネリックにされてしまうと、市販薬の方が効きます。 これは絶対の事実です。

知っておられる方もおられると思いますが、最近では、大手製薬会社の「ファイザー製薬」のジェネリック薬品に発癌性物質が見つかった、という事例もあります。 有効成分が同じでも、その他の部分が違う証拠と言えるでしょう。

当院では、花粉症に対して、鼻腔鏡を用い、その方のlifeスタイルに合わせた、最も適切な薬を提案しています。 点眼薬、点鼻薬も同様です。 花粉症の薬についての問い合わせが多いのですが、全て処方可能です。

まずはプラシーボ効果もあるでしょうし、飲み忘れにもつながっていくでしょうし、薬のことを知ってないと、「薬飲んでるから大丈夫」と思って、「行動変容」がみられずに、減塩食などにしない可能性、など色々弊害があります。

そう、納得は何事にも優先する、です。

私自身は、自分が納得しないと動かない、というスタンスで医療、そして生活も行っています。

理屈がない状態では絶対に動かないし、経験するには相当研究を重ねないとだめだ、と思っています。

「修行」ではなく「研究」です。 見学は「修行以下」です。 経験の中に入りません。

上記がメールであり、自分の専門領域である心エコー検査だったので引き受けました。 2週間以内で適切なアドバイスを「デビルズ・アイ」といって、揚げ足取りではなく、スペルチェックはもちろん、ここをこうすればいい、などを英語で書かなくてはいけません。

結構大変です。 自分自身がしなくてはいけないことが、日常診療以外で増えて来ているので、土日はありません。

ゆっくりできる日は徹底的に休まないと、体がもたないな、と思っています。 家族行事は今の私にはありません。

アブレーション(焼灼術)とは、頻脈性不整脈の治療を、心臓内のカテーテル治療で、心臓の中の電気の回路を焼き切る治療です。 これは私の私見というか、どの循環器内科医も多少は思っていることだと思いますが、血管内の治療は西高東低(といっても差はない、でしょう。 ひと昔、国立循環病センターが大阪にあることから言われていただけだと思います)、が、アブレーション治療はその逆で、関東がイニシアティブを持っており、徳島大学の医師も、国内留学で、大阪にいくこともありましたが、関東の大学にいって、その技術を学んで帰ってくることが多いの実情です。 例えば、関東圏では、突然死予防のために、WPW症候群の方は治療済み、という方がほとんどなのに対し、西日本とくに四国では、強い発作が起こってなければ、治療のリスクもあるから経過観察となっています。

最近、心房細動に対しても、アブレーションがされるようになり、その需要が高まりました。 以前は、四国であれば県に3人もは必要ないアブレーターでしたが、現在は10人弱は必要だと思う次第です。
ちなみに、ペースメーカーを入れている方も、6ヶ月経っていれば、心房細動のアブレーション治療は受けることができます。 理由は、ペースメーカーのリード線という心臓内の筋肉に刺さっている部分が安定化しているためです。