私はペンシルバニア州のフィラデルフィア(フィリーと言います)にある、CVRC(cardiovascular research center:心血管研究センター)でまさに四苦八苦していました。 ラボの歴史上最短でSSID取得と車を買うことができ(それでも3週間)で、仕事もろくすっぽできない状態で、そろそろくる妻と2歳と0歳の娘を待つ準備をしながら、2冊目の本(恋する心エコー《実践編》)も執筆が終わる頃であり、非常に疲れていました。 ただ、14-15時間をかけて、私の母も一緒に来て、ついた4人はまる1日寝っぱなし状態でした。 聞けば、母は長女を飛行機の中であやすために抱っこして何時間も歩いていたそうです。 そんな母をロッキーステップに連れて行くと、「この階段8◯段やわ」と、うーん、こやつなかなか目の付け所が違うな、と笑ったものでした。 母が5日後に帰るときには、私が朝一番で連れて行った(その日の朝はラボを休み扱いとなった、9時に間に合うのに、、、) 英語が全くできない当時の母でしたが、持ち前の馬力で大きな人の群れの中をグイグイと帰って行ってました。
さて、我々夫婦も「いずれは行きたいね」という、フィリー。 いつになったらいけるのか。 マンションのガードマン(というには高齢すぎる)、エレノア、クリフたちはどうしているのか?
エレノアは次女を「dollable」と言って可愛がってくれ長女には絵本を何冊もくれた、2mはあるクリフは長女といつもハイタッチして、「Oh, my cousin!」と親しみを込めて遊んでくれた。 留学で親しくなったドクターが今まさにフィリーに学会で行っているそうです。 羨ましいですね。 開業医はそうはいかないので。

高知市(高知県といっても良いと思います)で、外来の心リハを私が最初に初め、関わっている期間ももっとも長いと思います(香川での経験を除外しても)。 香川の大病院のセンター長で重症患者さんの経験・研究をしたことを、高知に持って帰って来た、ということです。

最近は高知でも外来心リハをするところが増えて来ています。 良いことだと思います。

ただ私は「経験なく、心リハを教科書通りにするのはどうかな?」と思っています。

画一的に淡々とするのは、心リハではありませんし、経験・研究なくして、専門とは言えません、そもそもですが。

クリニックでは臨床心理士がいないため、医師がその分野をカバーするための研究結果を論文にしたのです。 外来心リハをされておられる場合、参考にしていただければ幸いです。 もちろん論文ですので、世界初の研究結果ということになります。

モンスター・ペイシェント、とは、病院に迷惑行為を働く患者さん、またはその周囲のご家族の方を指します。

迷惑行為には、暴言、暴行、職員に対する嫌がらせ行為、インターネットを含む誹謗中傷、などです。

インターネット対策は進んでおり、誰がどこで、どのPCを使って書き込みをしたか、は、実は簡単に個人名を特定されており、罰せられる可能性がでてきています。

2014年以来、ガイドラインの改定がされたのはニュースでも取り上げられ知っておられるもいると思います。

誤解があるかな、と思ったのは、「診察室(病院)」での血圧がニュースで取り上げられていることです。 循環器専門医は家庭血圧、特に早朝(起きた時)が重要であることがあまり報道されていません。 上の血圧が140未満ではなく、早朝の家庭血圧が135未満であることが重要です。 病院で測った血圧ほど当てにならないものはありません(いろんな要因があり、来院した時間や、白衣高血圧、逆白衣高血圧などがあるからです) 「日々の自宅血圧」が重要です。

あとは、運動が重要とされていますが、例えば血圧が160の人に運動を私は推奨しません。 まずは血圧を食事療法や一時的、もしくは年齢・遺伝であれば長期間の降圧薬の服用、で、血圧が下がった後、運動療法はしないと「危険」です。

下の血圧は、私は、体液量に依存する、と理論上考えています。 代表例ですが、「大動脈弁逆流症」があると、心臓が拍出した血流が心臓に戻るので、下の血圧が血管内に止(とど)まらないので下がります。
肥満者は細胞が多いため、血液量(体液量)が増え下の血圧があがり、高齢者は体細胞が少なくなり、体液量が少なくなるので、上の血圧と下の血圧の幅がひろがります。 動脈硬化で上がるのは、主は上の血圧、と思った方がいいでしょう。
下の血圧は測定が難しく、あくまで上の血圧重視が大事です。