出版、学会、研究会について

開業医こそ論文をかくべし

開業医をしていると、自分がしている医療が正しいかどうかの判断ができません。 せいぜい、医学雑誌の特集を読む程度でしょう。 しかしこれは誰もがしていることです。 していない医師もどうもいるようで、糖尿病の治療をみているとよくわかります。 また、最新の質の良い論文を日本語に略したものでなく英語で読むことが大事です。 最後に、学会にいって他人の発表を聴講するのも大事ですが、自身で発表し、第三者にチェックしてもらうことが大事ですが、発表時間は4-5分で質疑応答も1-2分ですから、これも自分の鍛錬には十分とは言えません(海外発表は価値があります) さらにタチのわるいのが、聴講もせず、学会員としての点数を稼ぐために学会にいって、聴講をせず帰ってくるパターンです。 四国こどもとおとなの医療センター(香川県)や徳島大学病院では、発表しないのに学会に出席することは許されませんでした。
最後に最も自身の鍛錬になるのは、論文を英文で書くことです。 日本語でも最低構いませんが、英文で書くことで、その論文を書くために英語の論文をかなり読み込まなければいけないからで、さらに論文は書いたから医学雑誌に必ず掲載されるわけではなく、厳しい審査があって掲載されます。 有名雑誌であるほど、rejectといって掲載されないことも多々あります。 そこでどんなことが駄目だったのかを検証することで勉強になります。

開業医こそ、大きな病院で経験ができないため、こういった行為をするべきだと思いますが、県内ではそういった開業医はかなり限られているようです。 心臓リハビリテーションについては、県内の医師では、私だけが発表、論文掲載をしているようです。