血圧は、例えば、上が120で下が75など、最高血圧と最低血圧で表します。 大事なのは上の血圧だと思っています。 下が重要ではない訳ではありません。 なぜなら下の血圧でのみ、心臓は栄養を受けているからです。
さて、下の血圧はなにに関係するでしょう。 私の答えは一つ、体液量と相関する、です。 お年をとると血圧が高くなる傾向になりますが、上の血圧は上がっても、下の血圧は変わらないか、下がる人がいます。 お年をとると、細胞数(特に脂肪細胞)そのものがすくなくなり、肌もカサカサで潤いがなくなりますよね。 そのため、体液量が少なくても細胞に十分な栄養が与えられるからです。 もっとも危ないのは、大動脈弁閉鎖不全症といって、心臓と血管の間にある弁が「ガバガバ」になってしまい、血管に放出した血液の大半が心臓内に戻ってきてしまう病気が高度になると、下の血圧が下がります。 この事実からも、体液量と下の血圧の関係が相関する、と言えると思います。
心臓・血管の疾患