糖尿病について

当院での糖尿病の治療について(食事、運動、薬、インスリン治療)

当院では高知市で届け出している中では、無床診療所では唯一「管理栄養士」が常勤でいるクリニックです。 糖尿病専門のクリニックでもそういうところはないようです(パートで月の○日に、などで対応しているものだと思います。もしくは届け出をしていないか) つまり、来院された日に、栄養指導を受けることができます(からなずではありません) 糖尿病は一人の問題ではなく、家族の問題でもあるので、食事を見直すことは一家繁栄につながると思っているので、そういう雇用を考えました。 これは心臓病でも、コレステロールのことでも同じです。 薬よりも食事療法が基本です。
運動については、私は重症の心不全の方の「心リハ」をしていた経験から、心エコーをすることで、どの程度の運動が良いのかが分かります。 心エコーだけではなく、運動の内容や時間も「処方」することができます。 「歩いていますが、血糖がさがりません」これは過負荷といって、運動のしすぎの可能性があります。 難度の高い心リハをした医師はこういったことを見抜けるのだな、と自分の経験を通して思いました。 この方は歩く速度を遅くして、血糖値が下がりました。

また、糖尿病治療薬の最新の「尿に糖を出す」薬は、循環器内科医が最も使用経験が今の所多いのが現状です。 それは糖尿病学会が「処方するのを控えるように」と1年以上「御触れ」を出したからです。 私自身はこの薬剤での論文を3枚書いています。 良い点、悪い点についてです。 その論文の1枚は、薬剤のパンフレットに載っています。 海外ではこの薬は心臓病に良い、とされているくらいです。 使い方を間違えなければ非常に良い薬ですが、運動療法を変更したほうが良い、と発表し論文にしているのは世界で私だけのようです(論文とはそういうものです)
インスリン治療は3(−5)日の外来通院で入院することなく自分で打つことができ、血糖も測定することができるようになります。 疲れた膵臓を休ませるためにインスリン治療を外来で行うことができる技術は必須です。 その際に低血糖に絶対にならないように細心の注意を払っています。 インスリンが必要になれば、患者さんに「ここではみれないよ」では話にならないと思い、糖尿病専門医のもと研鑽してきました。 今でも糖尿病学会に参加することもあります(過去には発表歴もありますし、最近の私の論文は糖尿病に関するものが多いのも事実です) インスリンを導入した70代の女性が、半年間で内服薬に切り替えることができました。
最後に、糖尿病性心筋症をはじめ、糖尿病と心臓は切っても切り離せません。 また、当院では癌検査ができます。 糖尿病が癌になる確率を約2倍にすることから、糖尿病の治療だけではダメと思っています。
総合的に診る、ことが大事です。 専門医に私が紹介する糖尿病患者様は、インスリンに抗体ができている方、妊娠中の方、だけです。