私は、①内科医、オールラウンダーとして、循環器内科だけでなく、消化器内科、糖尿病内科なども、大きな病院よりも、勉強して最新かつ、情報の吟味をして、腕を磨いて、私が年齢が上がっても、ますます治療の腕は毎年上がるように、情報発信型の医師になること(「スーグラ」と言う糖尿病の薬を「毒」と言ったのは、高知県(全国でも?)私が初めてか、毒と表現したのは全国で一人かもしれません)、②一宮地域の患者様の治療における注意点を把握すること(地域密着、とは耳障りの良い言葉で、具体的な案もないのに、掲げている診療所が目立つように感じます)です。例えば、気管支炎や肺炎は最悪の状況を考えて出来るだけ痰を調べてどのような薬が効かないのかを調べておくと、月日が経って2度目の診察の時に非常に優位な治療が出来ます。膀胱炎も同様です。また、地域の糖尿病の治療が昔ながらであることが少なくないことを把握し、血糖値を下げるだけの治療をしないことを心掛けています。③循環器内科で、これだけは町医者だけども、大きな病院と遜色ない治療・診断をする、もしくは高知では私がイニシアティブをとる(心臓リハビリテーションなど)の専門性を高めることを心掛けています。④最後に、人情味の溢れる、人格をもった医師を目指しています。これにはまだまだ修行が必要だと感じています。
さて、当院かかりつけの方が、仕事で街の病院で、風邪を引いて抗生剤を10日前に出されていましたが、全然良くならず、当院に来られました。 気管支炎を起こしていました。 抗生剤を処方されていたことに関しては、とくに問題はないと思いますが、実はこの患者様、今年の1月に気管支炎になっており、痰の中のバイ菌で、「効かない薬」があることが当院では把握できていました。出されていた処方は、全く効かない薬でした。なので当院では「効く」と分かっている処方が出来る訳です。 これは一つの地域密着型の優位性なのです。 後から診たから治し易かった、訳ではありません。根拠があるからです。
開業して思うのは、一宮地域では、ある種の抗生剤がご高齢の方ではほとんど効かない、のに出されていることが多く感じます。 これは多くの痰の性状をみて感じていることです。 また、糖尿病の治療に関しては、色んな経緯があるかも知れないのですが、漠然と、古い、もう処方はしない方がいい、とされている薬がだされていること、医師が怖がって、中途半端な容量の薬をだして、副作用の可能性だけが高まり、治療になってないことが分かってきました。 もちろん全ての医療基幹でそういう訳ではないことを明記させて頂きます。 多くの医療機関はそういったことはないのですが、「自分の身内は絶対にそのクリニック、病院いはかからせない」と、一患者(私が医師なので余計に)として思うクリニック、病院があることが心配です。
大きな病院でも、医師がちょくちょく変わったり、①を目指してないサラリーをもらうだけの勤務医、かかりつけ医(?)の存在、②を具体的な目標やビジョンもないのに「地域密着」とはいかに?という医療機関、③で医療機関の名前には「○○科専門」とかかれていますが、エコーが苦手(循環器的な見方をプラス出来てない)なような場合もあります。
町医者こそ、大きな病院の医師よりも優れていなくてはいけない、と思って医療に取り組んでいます。
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