私が、18歳で医学部に入り、サークル活動などはせず、毎日部活のバスケットボールに明け暮れてました。 医学部は6年制で、留年しなければ(結構留年生もいましたが)、普通に24歳で医師免許を取ることが出来ます。 さて、医者は「コードブルー」などのドラマ(観てませんが笑、違うドラマを観たりしてだいたい想像はつきます)とは全く違う世界観です。 医者の本音など出ていません。 実際は3Kの仕事であることを皆さん知りません。 きつい、きたない(感染症に自分がかかる可能性もある)、きびしい の 3Kです。 しかし、私は友人に恵まれ、5年制の夏から、そういった病院で仕事をしないと自分のため、ひいては患者さんのためにならない、と知り、色んな病院の見学に行ってました(当時としては珍しいと思います) 劣悪な環境のもと仕事をして、職人芸を自分のものにする訳です。 たとえば、日直・当直というのは、外来や入院を寝ないで診る、というのが法律なのですが、形骸化しています。 次の日に手術があった場合36時間勤務になり、手術した患者さんの様子を見るため、36時間以上ではすみません。 四国こどもとおとなの医療センターでは、当直が月7回あり、内科の当番、循環器の当番(2日に1回)があり、入院患者さんのために、入浴時も携帯電話を近くにおいてすぐに出られるようにしていました。
大病院で、入院患者さんを受け持たなくなった時点で、医師の緊急時の力量はおちることが多いのが現状です。 もちろん技術はます方も多くいますが、少ないと思います。 急変時の対応ができなくなるからです。
現在、40歳手前で開業する友人や後輩が多いのは、自分の力量がもっともピークな時に開業する、という意味では理にかなっています。 昔は50歳以上や時には60歳近くで開業する場合もあると思いますが、大学病院や救急病院で実績を上げてた人以外の開業は、40歳の開業でも「?」がつきます。 居場所がなくなっての開業の可能性が高いからです。 大病院でしたことのない医療を、突然「専門」にする開業には辟易します。 循環器内科では、「心臓リハビリテーション」でしょうか。 これを専門にするには、他のカテーテル治療や心エコーにも精通しなければいけませんが、開業直前までしていたのかどうか? 非常に不思議に思います。 このブログを読んでいるのは、MR(薬品会社の営業の方)が多いようですが、患者さんも見てくれているようですので、書きますが、少なくとも、私が大病院に勤務しているとしたら、この診療所には「絶対に」循環器の患者さんを送りたくない、というクリニックも、多く存在します。 自戒の念も込めて、昨日も今日も、明日までの連休は、論文(もちろんですが英語です…)を読んで、自分でも書いて、という作業をします。 家族サービスは基本しない、のが、私がみてきた理想の医者である父親の背中だったからです。
遊び回っている医者にろくな医者はいません。
心臓リハビリテーション