心臓・血管の疾患

夏用と冬用の降圧薬(血圧を下げる薬)

台風の影響を高知市内はうけずに過ごせました。 その後数日暑い日が続きましたが、夜は肌寒くなってきました。
さて、寒くなってくると、熱を逃がさないように血管が閉まるので、血圧が高くなる傾向になります。

高血圧という病気は遺伝の因子と、環境因子があります。

私は環境因子が、非常に重要と思い、栄養指導を勧めています。 そうすることによって、その方の周囲の人の食事が変わり、間接的に多くの人の助けになると思っているからです。 特に食事を子供さんに作っているお母さま方には非常に重要だと思います。

それでも血圧が高い方には降圧薬を飲んで頂きます。 遺伝の因子や年齢には逆らえないからです。 「飲んだら一生で嫌だ」という方がいますが、飲まない方が「脳出血」や「動脈硬化の進行スピード」の悪影響がデメリットなので、内服した方が良いことは多くの報告で立証されています。 もし血圧が下がってきたら、中止も考えます。
寒くなってきて、夏に私が少し減薬した降圧薬を元の冬用に戻す人が増えてきました。 出来るだけ、自宅血圧を目安に、患者さんと話し合って、薬は決定しています。 衣替えのタイミングより少し早め、が降圧薬の変更時期だと思っています。