糖尿病の薬のなかで、アマリール、ダオニール(これを出されたら、診療所を変えた方が良いです、良いことは一切ない薬と現在はされています)、グリミクロンという、膵臓に働きかけて、インスリンを無理矢理ださせる薬があります。 15年前の薬です。 私は使いません、が、他院でアマリールやダオニールが出されている方が、「良くならない」という場合に、一番弱い、グリミクロンにして、そのうち新しい低血糖を起こしにくい薬に変化させる時につかうくらいです。 上記の3つの薬がでているのに、HbA1Cという糖尿病の悪さを表す値が8.0%を超えているのは、「その薬が効かなくなっている」、専門用語で「2次無効状態」と言います。 脳が、「血糖値はこのくらい高くていいんだ」と思ってしまったり、最悪、膵臓を頑張らせすぎて、膵臓からインスリンがでなくなってしまった状態かもしれません。 こうなってしまうと、「インスリン導入」して「糖の中毒=糖毒性」を解除して、膵臓が復活する可能性をみてみるか、上記3つの薬から、新しい薬に変えて、膵臓を守る方向で様子をみることが大事です。
何が言いたいかというと、アマリール、飲んではいけないダオニール、グリミクロンが処方されてしまった場合、その後、良くならないまま、漠然と処方をされて、「食べたお前が悪い」と言われたら、「処方してる奴が悪い」とまでは言わなくとも、「もう2次無効になっているのでは?」と言ってみてください。 それで、3つの薬が増量されたりしたら、かかりつけ医を変えた方がいいです。 低血糖のリスクだけが上がる間違った処方です。
ちなみに上に書いたことは、内科医であれば、「落書きしてはいけません」程度のことです。 最近、グリミクロンが徐々に増量されて、HbA1cが昨年の7.0台から9.0→9.3となっている方が当院を希望されてこられたので、「まだ、こんな処方がまかり通ってるんだ」とびっくりしたので… ちなみに昔は、「取り敢えず、アマリールだしとけばいい」という風潮があったことは事実です。 そのなごりで「アマリールより弱いグリミクロンなら、罪も少ないだろう」という処方した医師の考えが透けて見えます。
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