心臓・血管の疾患
心臓リハビリテーション

愛媛県で心臓リハビリテーションの講演をしてきました

8月23日は水曜日で、兼ねてから「市立宇和島病院」の先生方から御依頼を受けていた「心臓リハビリテーション」と、「心房細動に対する抗凝固療法」について講演させていただきました。 高知市を出発し、須崎インターでおり、そこから下道で合計2時間30分でつくことができました。
今年の1月の「心臓リハビリテーション学会」の私の教育講演を聴いてくださり、それで依頼をしていただいたようです。 自分なりには、自身の経験、データの解析結果、現状の心臓リハビリテーションをしていく上での注意点や、ズバリ「学会」のガイドラインの「雑さ」などを喋ってきました。 聴講者の方のなかには、言いたくても言えなかった部分があったようで、納得された方もおられ良かったです。
さて、写真は、愛媛大学出身の、大木元先生(奥)と大島先生(左手前)と講演後に飲み会を開いてくれました。 お二人とも非常に、人柄がよく、また会話も面白いだけでなく、アカデミックであり、私の方が勉強させていただいた結果となりました。
さてこれで、私は、香川、徳島、高知(自身の診療所だけではなく、はた多県民病院)、そして、愛媛での心リハの講演・立ち上げの手伝い・アドバイスを行うことをすることとなり、冗談ですが「四国を制した」ような気分でもあります。
私の講演がどれほど役にたつかは不明ですが、「心リハ」と、循環器内科だけをみていくクリニックや、大病院でもそういうふうに落とし穴に入ってしまわないように、これからも望まれれば講演していきたいと思います。
「心リハ」を、自分のスキルがたりないので、「スキマ産業」として、開業する「輩」が後を絶たないようにしないと、患者さんが「心リハ」しておけばいい、というふうな風潮になり、本当に危惧しています。 大病院で重症例を経験せず、「私は『心臓リハビリテーション指導士』で専門です」は、もはや詐欺に近いのでは、と思います。 医師であれば、誰でもすぐに取れる資格に意味はありません。 重症例に対して論文を読んで考え、多くの医師や他の医師や他職種との話し合い、責任をもって「心リハ」をおこなった経験がないと、「専門」ではありません。 開業した時に「経験人数は?」「どこで修行を何年積んだのですか?」「心エコーは専門ですか?」 是非、聞いてみてください。 高知県にも、そんなところがあるかもしれませんよ
心臓血管外科でも、一例も手術経験がないのに「私はこの手術の専門です」はおかしいですよね? デザインの世界でも、油絵を書いたことがないのに「セミナー」や「体験レッスン」をうけて、「私は専門なので、教室を開きました」みたいな心リハ・クリニックは「専門」の看板を何とぞ降ろしてください。