大きな病院では救命が非常に重要で、カテーテルの技術、微量な心不全の心臓治療薬の点滴量の調節などが求められますが、なにせクリニックでは「心エコー」を専門としているかどうか、が重要です。 もちろん、狭心症の可能性を見抜く心電図読影の技術、問診も大事ですが、キモは「心エコー」です。 私は「超音波専門医」の資格を持っています。 これは医師の「心臓リハビリテーション指導士」の資格とは雲泥の差がある、厳しい審査があり、実際の経験と推薦、結構難しい試験に合格しないと得られない資格で、高知県では持っている医師はすくないと思います。
心臓は「ポンプ」として考えられ、血液を全身に送っているのは間違いないのですが、実は、収縮して血液を拍出することより、血液を左心室に取り込む、拡張することが大事です。 つまり、心臓は「拡張する臓器」と言える医師が心エコー専門(専門でなくても医師としては常識ですが)と言えると思います。
レントゲンや心電図だけで、聴診の能力もなく、心臓の具合を説明しようとする循環器クリニックは、心エコーは「苦手」と思ってもらっていいと思います。
また、心エコーを専門としない医師は、心臓リハビリテーションをするべきではない、と思っています。
血行動態(血液のめぐり)を理解出来てないのに運動を推奨するのは危険極まりないからです。