GWはいかがお過ごしでしか?
ゆっくり休めた方も、仕事があった方もおられたと思います。
ちなみに私は後者でした(笑)
現在、医学出版社からの依頼があり、今年から執筆中の「心エコー」の医学書を書いていました。
著書を出されている医師がたまにいますが、多くは自費出版で誰でも出せる自己満足の本ですが、依頼をうけて商業出版となり印税をもらう医師は私の年齢では少ないと思います。これも、よい指導者、環境に恵まれたからだと思っています。
ちなみに私の医学書の印税は今までの2冊も今回も全て震災の義援金にしています。今回の本は恐らく9月頃出版予定ですが、同じく寄付しようと思っています。
(その著書は自費ですか?商業ですか?と聞くのは野暮ですが… なにせ商業出版となると敷居がかなり高いので、書き手である私も相当勉強しないと書けません)
さて「心臓内科」と「心療内科」ですが、間違えやすい字面ですね。
私は、(おそらくですが、)父親が20年以上前に「心臓・消化器内科」という標榜(簡単にいうと看板のことです)を日本で初めてしたことに感動しました。当時は、普通は「循環器内科」は何をみるところなの?という疑問に「心臓が専門です」と分かりやすい標榜だったと思います。
その後、一旦高知の行政にたいした理由無く一旦認めたにも関わらず、“前例がないから駄目”と途中で突然言われたのですが、なんと大阪にある国立循環器センターが「心臓内科」を標榜すると、手のひらを返したように高知県でも、“心臓内科は問題なし”となったことに遺憾を覚えます(当時の責任者が誰か分からない、というのは本当に行政の駄目な部分ですね)
私自身も、専門は循環器内科というより、より分かりやすく「心臓内科」と標榜したのですが、看板の字が見えづらい事や、「きずなクリニック」と「きずな」いう想いを込めた名前から「心療内科」と勘違いされる方がたくさんおられます。
ちなみに、私の専門は、心臓、なのですが消化器内科も専門としています。(循環器学会、消化器学会、内視鏡学会、超音波学会に所属しています)
これは47都道府県で唯一、徳島大学の第二内科(今は臓器別に分かれて一緒にはしていませんが)では、循環器内科と消化器内科が一緒という、もの凄い臨床に強い医局に入った事が自分を成長させてくれました。
私は京都で消化器、糖尿病、救急医療、そして循環器を研修後に徳島大学第二内科に入局(今現在は循環器内科になっていますが)し、香川の四国こどもとおとなの医療センターで、循環器に重きをおきつつも、消化器内科を始め、内科一般について修業しました(月に当直が7回あり、全ての研究会、学会(海外含む)で発表や論文執筆と、全く医学以外の時間がない生活をしていました。過労死するかもしれないとは思いませんでしたが、今考えると良かったけども、医師の働き方については問題があるなと感じます)
胃カメラと腹部エコーは医師になってから、留学しているとき以外は、ずっと続けています。
目指すところは、年下ですが「すごいヤツが現れた」と思う、野球界の投手と打者の二刀流の「大谷選手」です。投手(循環器)に重きをおき、打者(消化器内科)も一流である、さらに守備(糖尿病治療を含めた内科全般)でもゴールデン・グラブ賞を目指すつもりで現状に満足する事無く、生涯勉強だと思っています。