食事形態が変わり、男性と女性合わせて最も多い癌は大腸がんになっています。 接種した食事内容が脂質の場合、大腸ポリープができやすい、という報告はあまりにも有名です。 しかし薬剤でコレステロールや中性脂肪を減らすとポリープは少なくなるのか?については私の調べた範囲では文献はありませんでした。 理屈上、中性脂肪を少なくし、体内の悪い炎症、酸化ストレスを少なくすればポリープを少なくすることは可能かもしれません。
ロトリガという薬でオメガ3脂肪酸を接種すると、頸動脈エコーの内膜中膜複合体の厚みが動脈硬化で厚くなっていた人は半年から1年ほどで改善することは多くの報告や自研例でも分かっていることです。 クローズドな(一般公開がない)研究会の報告程度ですが、パルモディアは大腸ポリープ自体の発生は阻止できないも、数を減らす可能性は示唆されています。
ただ、何でも薬を飲めばいい、というわけではありません。
最初から体内に入れる食事内容を変更したり、少なくすればいいだけ、ということになります。 そのために必要なのが栄養指導になります。
運動は栄養指導やその他の条件がそろって初めて試みるべき治療法なのです。
例えば高血圧の人に「走って治せ」は危険性をますことになるので、「血圧を下げてから運動」が正しいし、糖尿病の人に眼科で眼底に異常がないことを確認した上で運動療法がいいです、となるはずです。 医師はここをめんどくさがってはいけない、と思う次第です。
心臓リハビリの学会の会長までさせていただいて出した答えが、心臓リハビリは最終の治療ではなく、あくまで「凄くいい」オプション。 しない場合もあるし、それ以外のことを先に精査した方が長生きできる、という報告自体を私がしているからです。