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ダ・コスタ症候群

南北戦争中に北軍にいた循環器医師、ダ・コスタ医師が心臓に器質的な異常がない(つまり現代でいえば、色んな検査をしても異常がない)のに、兵士が胸痛を訴える、という状態をダ・コスタ症候群、と言います。 2018年のブログにも書きましたが、心臓神経症と日本では言われている、とまでしか書いていませんでした。
この心臓神経症に関しては、検査が多くされ、その結果が問題ない、とされた場合その瞬間に痛みが消失する場合や、年齢や精神科疾患(不安神経症など)がある場合は最長で3ヶ月ほど痛みが続くも和らぎ、いつも間にか消失している、という報告もあります。

医療は確率の学問、行為であることは間違いありません。 その中で「不安」をとるのは検査であったり、精神科のカウンセリングが大きなウエイトを現代では占めているとも思っています。 精神科医の見解のうち、心臓神経症は存在せず、「パニック障害」という意見もあるからです。