心臓リハビリテーション指導士という資格は医師ならば受ければ100%受かります。 2年間の決まった施設で「経験」を積み、その上で試験を受ける資格が得られます。 ただし、抜け道があります。 2週間(といっても10日ですが)の施設見学で2年の経験なしで試験を受けられるようになるのです。
私自身は現:四国こどもとおとなの医療センターで自分で準備から入り勉強したあと、開設を自分で責任をもって決め、超重症の方も含めた患者さんを相手にした「心臓リハビリテーション」を榊原記念病院での経験がある方が香川にいたので週に1回来てもらったり、修学を欠かさず、論文も書き続け、自分自身のindex(指標)も発表しています。 そういった「経験」から高知市で初めて「外来心臓リハビリテーション」を開設しました。
県内には(市内?)には、「見学」指導医師が非常に多いように思います。 それをさぞ昔からやっていたように見せるのは「風説の流布」状態であり、野放しに出来ない、という見解が平成最後の総学会ではありました。 しかし、そういった、重症例を2年以上経験せず、裏口入学でとった資格で「心臓リハビリ」をしている施設が増えすぎてしまっているのが現状です。
常々私が言っていることですが、賢い患者になってほしい、そのためには質問です。 「心臓リハビリの研修はどこで、『何年間』したのでしょうか?」「集中治療室での責任をもった症例は何百症例ですか?」 と 心臓リハビリをしている医師に聞いて見てください。 きっと答えられない、か、ごまかす医師がいます。 そんなところで心臓リハビリを受けて大丈夫でしょうか? 私はゴメンです。 きちんとした「経験のある」ところでするべきだろうし、その後も研鑽を続けているのが当然だと、2年後の大会長を予定しながら思います。