心臓弁膜症は症状がでません。 また検診や人間DOCでも心エコー図検査がオプションで入っている場合は少ないように思います。 弁膜症は音で重症度がわかる場合があります。 有名なところでは、僧帽弁逆流症が重症化してくると逆流の音の持続が短くなる、などです。 エコー検査だけで判断できない場合、こういった聴診などの「身体所見」が重要になってきます。
ただこの音は医師が聴診器で聴くので患者さんには分かりません。 そこで7年前に患者さんにも分かるようにアンプ付きの集音器を使ったことがありますがなかなかキチンと音が分かりません。 最近では日本では売っていませんが、アメリカで聴診器の音をiPhoneのような機械で聴くことができる聴診器が発売されています。 ただ日本では輸入販売はできません。 米国の医師の知り合いに頼んで買ってもらって、日本に送ってもらう、などは可能のようですが、税関で私の医師免許などが必要になってくるようです。 そのためまだ手に入っていません。 病院やクリニックで医師が聴いている音を自宅でも聴ける時代はそこまで来ている、と思っています。 その時の「かかりつけ医」のレベルが分かる時代になってきています。
心臓・血管の疾患