救急を経験したかどうかにもよるのかもしれないと考えていた時期もあります。 私は1秒を争うような仕事をしていたので、その時には焦りながらも、十分先に用意していた方法に基づいて行動するようにしていました。 特にカテーテル治療が緊急の場合などは、不測の事態が起こり得るのですが、不測、にならないように、考えられることを全てフローチャートにして、カテ室に貼っていました。 写メを撮るドクターもいました。
慢性期をみる医師となって思うのは、やはり急性期を経験したかどうかはあまり関係なく、その医師の資質なのだと思います。 何か仕事以外で困ることがあっても、仕事中には決してそれを表にださない、という、医師の鉄則があります。 時に感情的になることもあるでしょう。 普段からそういう医師もいるとは思いますが、一線は超えない、という常識人が医師なのだと思います。