消化器疾患について

ダンピング症候群は二度くる

ダンプカーなどが、土砂などを一気に荷台から降ろすことが言葉の起源です。

胃切除後に起こる様々な症状のことを、ダンピング症候群と呼びます。

胃を全部摘出した人や、胃の部分切除をした人は、その切除した部位によっても、症状が変わって来ます。

ここで「2度くる」というダンピング症候群は、食後2−3時間後にくる、突然の高血糖→低血糖になる 症状のことを指します。

上記は私が作った格言です。 胃切除後の人は、数ヶ月から数年くらい、食事を小分けにして食べていると、そのうち普通に食事ができるようになる人も多い中、年齢を重ねていって、65歳になって、30年ぶりに昔の低血糖の症状がでた、ということがありえます。 これは、若い時に胃切除を行った方はそのときに糖尿病の気は全くなかったのが、65歳(例えば、の年齢です)になり、糖尿病まではいかなくても、糖尿病予備群になっていたりすると、「インスリン抵抗性」という、体が大量のインスリンを必要とする体質になってしまっている場合、慣れていたはずの3回の食事、つまり1度の食事の量が普通の量でも、体は血糖値があがり、必要なインスリン量が増え、低血糖を再度起こす、という理屈です。

あまり知られていないことのようです。 対処としては依然と同じように小分けにして食べる、その後は糖尿病にならないようにする、保険が通っている、昔からある薬を飲んでいると、1年以内に治って来ます。