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守・破・離 (しゅはり)

私や父親、母親は徳島のど田舎生まれで、決して裕福な家に生まれたわけではなく、とくに父親は片親(祖父は父親が2歳のときに突然死しています)であるにもよらず、武勇伝を書いたら1冊の本では書ききれません。 両親を尊敬していますが、医師として私は父親の真似事をしていることが多い。 それは真似るは学ぶ、ということから来ています。 ただそれだけでは、自分自身を高めることはできないことも知っています。
そこで、心がけているのは、「守・破・離」です。これは、千利休の訓をまとめた『利休道歌』にある、「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」ということから来ています。武道でも使われる言葉です。師匠の教えを型として身につけ(守)、それを研究して自分にあったものとし(破)、最後には自分だけのセオリーを作り上げる(離)、というなかで、本来の師匠(両親や今まで関わった師匠とよべる人)の教えから逸脱しないことが大事ということです。
凝り固まった、かびの生えた考え方に、開業するとなる(開業前も?)医師が多いな、と感じることが最近とくに多いです。 大きなお世話かもしれませんが、自分自身がそうならないように、いい師匠を持ってたことが自分の財産だと思っています。 なので、逆説的な考え方で、高知県から治療のガイドラインを変える気概で日々研鑽しています。