今年は2月中旬から花粉が舞う、と予想されており、1ヶ月前から治療をしていると、生活の質が上がる、という報告はあまりにも有名です。 つまり、当院にもポスターを貼っていましたが、1月中旬から治療をしていれば良かった、ということになります。
ただ、人間だれしも症状がないときに治療はしたくないと思います。
現在、治療薬は進歩していて、点眼薬は1日2回でいいものも出てきています。 私自身は点眼薬はアレルギー以外では、炎症を引く点眼薬、抗菌剤(2種類)を使い分ける(同時に投与することもあります)ようにしています。
また点鼻薬は「アラミスト」か「エリザス」という誰も知らないけども効果がすぐれている薬の処方の経験があります。
また、内服薬では、おそらく循環器内科医ならではの、「ディレグラ」が「問題ないですよ」と処方できるのが強みだと思っています。 どの耳鼻科でも、ステロイドが入ってない薬で、鼻づまりにきく唯一の薬ですが、処方されているのを見たことがありません。
鼻腔鏡を見れるので、風邪かアレルギーかなどが分かりますし、副鼻腔炎に関してもレントゲンで診断しています。
風邪は耳鼻科? 私は内科だと思っています。 聴診の技術がなければ、気管支炎を見逃す可能性があるからです。
花粉症は耳鼻科? 内科でも処方は変わりません。 より効果のある薬を処方できる可能性もあると思います。
一般の方は、花粉症は耳鼻科と思っているかもしれませんが、決してそういった決まりはありません。 全身状態の把握ができる内科の方がむしろいい場合があるのです(例えば前立腺に問題があったり、心機能、腎機能、肝機能などの把握ができているかどうか) 急性副鼻腔炎が激しかったり、どうしても耳鼻科の先生の力をかりるような鼻出血などは、紹介させていただいてます。 また当院では、胃カメラの際に、ポリープが声帯などにあれば紹介させていただいています。 開業して一人、声帯癌の人もいました。 また、耳降鏡も私は使えるので、中耳炎などもみることができます。 先月は中耳炎の方で、急ぎの紹介をさせていただき、紹介先で鼓膜の治療をすることもありました。