病院からのお知らせ

後悔先に立たず

という諺があります。 「先にこうしておけばよかった」というのは人間だれしもが持つ心理だと思います。 いい医者に当たったかどうか、その医者について調べたかどうか、などもあると思いますし、医療以外でもあるでしょう。

後悔という言葉が、「立つ」というのに納得できなかったので、少し調べてみましたが、本来は、「後悔と槍持ち、先に立たず」という、大名行列の順列から来ているようです(諸説あるようですが)
私自身が、古来の諺、「灯篭持ち後に立たず、槍持先に立たず」というように、開業医、かかりつけ医としては、灯をともすように適切な診断をつけ、きちんとした「槍持ち」の紹介先に紹介するのが役割だと思っています。
最初から、大病院の槍持ちにかかっても、灯篭の光が当たらないことも多い、それは私の経験上、その場しのぎ主義の救急医療や、感染症に対して耳学問をこんこんと患者さんに聞かせるだけの医師にはならないように、と自戒の念をこめて、です。 困っている人を救う、その一点を医師は最優先するべきです。 困っている人に、「今の医療では耐性菌を作るから、抗生剤は出さない」で、肺炎製造機のような医師にならないようにしないといけません。 もちろん「情報を制するものは世界を制す」のごとく、医師はoutputだけでなく、inputをし続け、不必要な抗生剤をださないことが患者さんのためになることも大事なことです。