気管支炎、気管支肺炎、また肺炎時には、最初(無理なら、早期)の段階で、痰の検査をしておくべきです。
理由は2つ+アルファ、です。
⒈ 原因菌が何か? 抗生剤の耐性化をみる必要がある(1週間かかるため、早く検査をしておかないといけません)
⒉ 肺結核を否定するため: 高知では少ないかもしれませんが、人が密集する都会では必須です。 レントゲンでは早期の肺結核はどんな形で見えるかがわからないためです
アルファ.癌が疑われた場合、細胞診をとる必要があります。
また、肺炎などで、病院に紹介させていただくときに、私が香川の四国こどもとおとなの医療センターで働いていた時「肺炎です」だけで紹介され、その前に開業医の先生からいろんな薬が投与された後だと、痰の検査をしても結果が変わってきます。
そういった経験から、当院では、できればその場で痰の検査をしていただく場合があります。 それは患者さんのためです。
1週間たっても治らない、そのときに、痰の検査をしていれば、効かない薬をださなくてすむ、ということがあるためです。
また、1年後に同じように気管支炎などを起こしても、投薬する薬に、効かない薬を最初からだされない、というメリットがあります。