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米山 公啓 医師 の昔の小説は面白かった。

米山 公啓医師は、作家として活躍しています。 神経内科が専門ですが、医学専門書はかけないレベルで、コメディカル様のレベルならかけるという医療知識かな、と思います。

米山 公啓医師が昔描いた小説は、医師の生活や医学生の生活などを赤裸々に書いたものであり、中でも最も印象に残っている、今では絶対に間違いの「医者は10年もすれば同じレベルになる」という記載です。

今は、推理サスペンスなどを書いていますが、残念ながら本屋でパラパラとあとがき(私はあとがきから読む癖があります)を読みましたが、面白くなさそうでした。 米山 公啓医師が得意とするコメディタッチの小説は、昔の医者ってこんなんだったんだ、という観点でみると今でも非常に面白いのですが。

さて、「10年すると医者は同じレベルになる」は、昔から間違いだった、と思います。 つまり、米山医師はそう感じていたかもしれませんが、私が医学生のころの小説なのですが、どう考えても10年選手で腕に差はでます。 2年間過労死するかもしれないところで働いた医師と、10年間ダラダラと困ったら自分はみない、というところで働いた医者を比べると、明らかに2年選手の方が優れています。

米山医師も当時の医局制度のなか、「普通に」研鑽していたようなことを書いていたので、書き物に「10年医者をすれば同じレベルになる」と書いてしまったものと思われます。