私は逆に1世なら大丈夫なのだろうか? と思うこともあります。 一時期、医者以外でも、芸能人も政治家も2世は駄目だ、と叩かれた時期がありましたが、最近はそうではないように感じます。
例えば、私の知り合いに、「人にペコペコするのが嫌だから医者になった」という人がいます。 「親が医者だから」よりもひどい理由だと感じました。 「学歴を自慢したいから」という人もいました。 「親が医者だから」にも2つの理由があります。 強烈な憧れがあり、使命感がある場合と、いやいやしたくもない仕事をする場合の2パターンです。 何事も初心が大事だと思っています。 「学歴」にこだわって医者になった人は最初は厳しい科で研鑽していましたが、突然医師免許を持っていれば誰でもできる仕事に鞍替えしています。 また、ペコペコするのが嫌、手に職を持ちたい、首にはならない、とりあえず食いっぱぐれない、どれも立派とは言えない理由ですが、人間は弱い生き物なので、多少はそういう部分もあってもいいのではないか、と思いますが、目指す目標が高くない場合、選ぶ科も楽な科を選ぶ人が多いように思います。 そういった医師が都会に溢れて、地方には少ないのが問題なのだと思います。 私は、強烈な憧れがあり、「人を助ける」ということが根底にあるので、初心に帰った時に、自分がぶれにくいのかな、と思うことがあります。
もちろん、1世が悪いわけではありません。 ただ、2世の場合も1世も総合すると、医者になってからは、同じだな、と最近思います。 初心がどうか、これが大事だと思います。