私が主に研修(バイトで行ったりするのは教えてもらう範疇に入らないんで割愛)してきた、京都第一日赤、徳島大学病院、四国こどもとおとなの医療センターでは、だれも使用していませんでした。
大腸カメラでも、カメラが奥まで到達する(観察するのは主に引き抜くときにします)時間は、医師は平均5分を切っていました。
胃カメラでは絶対に使用していませんでした。 大腸カメラが私が入らない代わりに鼻からの胃カメラを私が他の医師から変わって挿入したこともあります。
実際問題として、ERCP(相当しんどい検査です)や、胆石を取り除く内視鏡的な手術(心臓カテーテル治療に似ています)、大腸カメラ時や胃瘻増設時に認知症があり暴れてしまう可能性がある方には、本人・ご家族の承諾をえて、鎮静剤(+鎮痛剤)の使用をしていました。
循環器の私からしたら、セデェーションで、心臓にかかる負担は、セルシン<ドルミカム(ミダゾラム)<プロポフォール(マイケル・ジャクソンが死亡したものだとされています)の順番に強くなると思っています。 救急で挿管する時は、導入が早いプロポフォールを使用する医師もいますが、私はセルシンを使用していました。1週間程度絶対安静が必要な方でもセルシンの持続注射を、心臓のことを考え使用していました。
さて、セデェーションは、「息が止まってしまうかもしれない」という状況まで、深く寝てもらう可能性があります。 そこまで強い鎮静はかけずに、すこしうとうとするように希望される方に私はセデェーションをしています。 胃カメラ(咽頭・喉頭・声帯・食堂・胃・十二指腸ビデオ)を当院ではしていますが、「完全に寝るリスク」が、高い、と判断しているからです。