ブログ

大きな病院に勤めていると、勘違いする医師がいるのは事実です。 また大きな病院で偉くなり、開業した医師も勘違いする場合があります

確かに、日夜かなり肉体的にも精神的にもストレスがあるなか、日本の医療を支えている自尊心はあって当然だと思います。 ちなみに、私も入院患者20人、心エコー検査、心臓カテーテル、微量な強心薬(点滴)数種類を使いながら医長として、月に7回当直をしていたので、その気持ちはわかります。

ただ、大きな病院に勤めているから、優れた知識を持っている、と思うのは間違いだと確信しています。 消化器内科でもそうですし、循環器内科でもそうです。 例えば心エコー検査に疎い大病院の医師に心不全の治療は難しいでしょう。 ただ、多くの人が関わるので治療がうまくいく、というメリットがあるのです。

開業している医師の多くはそういった経験をした上で、町医者として働いているのです。 町医者で勘違いする医師もいます。 例えば元教授だった、や、医長、部長を務めていた、などです。 開業後、勉強を続けないと、大病院で働いていた知識はどんどん減っていきます。 とくに現場で働きながら、自分のしたいことだけをして、専門外を診ず、論文も書かない医師が開業すると、治療が数年で遅れる可能性が非常に高いと思う次第です。 実際に大病院に勤めているのに、治療薬がどう考えてもおかしい、という場合があるのは事実です。 大病院に勤めながら論文は書かなくても読みもしてないのだな、と思う次第です。 ガイドラインすら読んでないのでは?と思う処方があります。

自戒の念をこめて