出版、学会、研究会について

アスピリン(動脈の血液をサラサラにする薬)について

6月も終わりですね。 JAMA (Journal of the American Medical Association:米国医師会が出版する権威ある医学雑誌)に、アスピリンは今まで当たり前のように飲むのが当然、となっていたが、こと明らかな病気をまだ発症していない人などについては、慎重に決めることが今後重要になってくるだろう、という論文を出しました。 内容はやや複雑になるので割愛しますが、簡単にいうと、患者さんのメリット・デメリット(出血)と、忍容性(飲むことが可能かどうか)などを考えること、また今後の疫学研究が大事ということです。

ただ、絶対に飲まないと、心筋梗塞や脳梗塞を起こす(すでに知らない間に起こしている場合もある)方は飲んだ方がいいでしょう。 次に発症するときは、命に関わるからです。