心臓リハビリテーション

行動の原則

私たちは、相手の立場に立って物事を考えるように、と教えられて来たと思います。

それも正しいけども、人によっては基準も違うでしょう。

私は3つの原則に基づいて行動することにしています。

自分の中で正義なのかどうか。 現時点か少し未来での社会で最適かどうか、相手の立場にたつ

の順番です。 なので、心臓リハビリテーション学会が作った、訳のわからない「医者が最初にみて、最後にみる」のが望ましい、は無視しています(高知県で唯一の学会の評議員医師なのに、です)。 自分はリハビリテーション中に診るのが一番良い、と思っていますし、安全だと思っています(ちなみに学会は、リハビリ中はどんな大きな建物でも医者が建物内にいれば行って良い、としています) 治療においても現時点ではもちろん、少し先を見据えた治療を心がけ、温故知新も忘れずに治療すると、抜けがなくなる、と思っています。

医療の現場において相手の立場に立つ、というのは説明が上手かどうか、メリットばかりを話してないか、デメリットを話したうえで、それを大きく超えるメリットを提示でき、その上で、患者さんの意思を尊重しています。 私がいくら胃のバリウム検査は全く意味がない、と言ったところで、患者さんが意味がある、と思って入れば胃カメラはしないほうがいいでしょう。 ただ、胃カメラで超早期の食道がんを先月指摘でき、癌がなかったことにできる治療が受けれる人がいるのも事実です。 最初から「うちは循環器だから、検診は自分でしてね」は私の中の正義ではありません。 なので、当初消化器内科医だった経験でずっと胃カメラ(大腸カメラも)、腹部エコー(これも私が考えた膵臓の尾部を診る方法が最新のエコーの一種ではなんと取り入れられています。 私は7年以上前からこのことをマニュアルでしていました。

押し付けがましい文章になってしまいましたが、私の「現時点」での行動原則です。 医療以外でもなにかしら、自分の行動原則を持つことは、誰かの影響、書物を読み漁る、経験、で身につけることができると思っています。