UCGは和製英語で、英語圏では通じません。 Echocardiography と書くのが常識となっています。
さて、心エコー法も通常は使いません。 これも上記と同じく学会で、心エコー図、と決まったからです。
最近は、海外で、quick look echo といって、日本では、「ちょいあてエコー」という、あまりいいネーミングではない言葉から、point of care echoという、「ポイントを絞った、時間の短いエコー」のことを「POC」と呼ぶようになりました。
さらに最近では、心エコー図をPOCで行なった場合、非専門医がする場合、focused point of echocardiographyと呼び、専門医の場合はlimited point of echocardiography ということいなっています。
循環器内科全員が、心エコー図の専門ではありません。 きちんと研鑽と研究をかさねた人が専門であるべきです。
米国では、循環器内科医でも、専門と非専門では、そのエコーの価値が変わってきます。 日本では、「誰がやっても患者さんが支払うお金は一緒」です。 もちろん、その後の説明にも大きく変わってきます。
開業医で超音波検査をしましょう、と言われても、本当に専門かどうかは、エコーの機種と、説明がきちんとされるか、でわかります。 持ち運べる、アンチョコの心エコー機器で、私は心エコーも腹部エコーも頸動脈エコーも撮られたくありません。