どんなに優れた放射線科医でも、1枚の画像をみて診断するより、画像の経過をおうという行為がより優れた画像診断ができる。
また、後からみた画像は、違った視点で見ることや、症状が変わってくるため、異常なしと考えられていたものが、後からみたら異常所見であった、ということは、ありえます。
そのため、当院では基本、他院に紹介するときに、症状が変わっている可能性や、そのときの他の医師の目にうつる所見は非常に大事と考え、レントゲン、CT、エコー検査などを、所見を書いて送るようにしています。
医療に100%がないことと同じように、100%の画像診断ができないことを知っておいて欲しい、と思います。 特に症状のない部位での画像診断での、異常かどうかは、経過をみないと断定しにくい場合があるからです。