キャンサー、とは、癌、のことです。 例えば、胃がんの手術後で胃が1/3残っている人で、胃カメラをする時に、残胃と食道に癌が見つかった人がいました。 「胃がん術後だから」で、経過を見られていなかった、もしくは、本人が安心してしまっていた、どちらかだと思います。 おそらく胃は全切除、食道は早期なので内視鏡で手術できるかもしれませんが、紹介先での最もいい手段で手術がされると思います(食道は、いらない臓器、と言われることがあるので、食道も切除して、小腸を代わりにつなぐ手術をするかもしれません)
さて、高知市では、1つの病院、クリニックにかかっている人より、2つ以上の病院とクリニック(もしくはクリニック2つなど)にかかっている患者さんが多いデータがあります。 3つ以上の方もいますが、だいぶ少なくなります。 ここでいうかかる、というのは、1-3ヶ月毎にかかるということです。
大きな病院では、1年で、どの時期に、この検査をする、というのが決まっている場合が多い(そうでない場合や、外来医が毎回変わることもありますので、私のいた、四国こどもとおとなの医療センターとは違うところもあります)のですが、同じ疾患を見て行く上で、クリニックでは、大きな病院の一つの病気を見ているわけではなく、骨粗鬆症や、ピロリ菌除菌後の胃カメラの検査・治療もしていますが、大きな病院で採血をするときに、カルシウムが測られていなかったり、定期的な検査が計画的にされていれば、患者さんからとったら、その検査も必要だけども、「もう採血はしたから、しない」となったり、「胃カメラは病院通いで、疲れるからしない」となってしまいます。
私自身は、香川の医療センターでは、普段の診療は、基本開業医の先生に任せていました。 ただ、専門外の先生であれば、半年後くらいに紹介をしていただければ、という手紙を添えていました。
開業医の先生は、当たり前のことなのですが、患者さんからしたら、腕が落ちる、という考えを持っているのかもしれませんが、それこそ、経験豊富で厳しい研鑽を積まれた先生が開業しているのです(そうではない場合もあるかもしれませんが) なので、私は紹介していたわけです。 もちろん、難病で大きな病院で見た方がい人は必ず見ていました。 詳しい検査や、多人数の医師の意見でみえるからです。