糖尿病について
心臓リハビリテーション

平成最後の日ですね。 インスリン抵抗性とは?

ヒトの細胞が生きて活動をしていくためには、血流、糖、酸素が必要です。

糖が血管から細胞に入るときにインスリンが必要なのですが、「インスリン抵抗性」とは、血管と細胞の間の壁が分厚くなった状態、と言えます。 しかし細胞は糖を求める。 よって、人体の反応として、インスリンをあげ、血液中の糖もあげて、供給しようとする、これが糖尿病です。

風邪は万病のもと、とはよく言ったもので、確かに「感冒ほど難しい疾患はない」と思っています。

感冒の症状で全く違う病気だった、ということもあるので。 なので私は、処方をして、「3日目で症状が増悪したり、改善していなければ再度来院してください」と言っています。 感冒なら3日でなおるはずですし、気管支炎と診断し抗生剤を処方した場合でも3日目には効果がでているはずだからです。

さて、「インスリン抵抗性は大病のもと」という造語をつくってみました。 インスリン抵抗性が高いと、もちろん糖尿病になって失明・透析などになりやすく、免疫力が低下して、「癌」になりやすく、また心臓・血管病にもなりやすいことがわかっています。 脳梗塞や心筋梗塞ですね。 インスリン抵抗性を下げるには、なにせ有酸素運動です。 それがどの程度かを調べて、「運動処方」をするのが、心臓リハビリです。 調べ方も色々あり、重症のかたも含め、調べ方も最低5つは知っておくべきでしょう。 私が大きな病院で研鑽せず、見学だけした人が心リハを専門にしてほしくない理由がここにあります。 私は、見学(意味がない)<研修(それだけでは自分だけではしてはいけないレベル)<研鑽(期間、病院のレベルによる)<研究(病気について考えなし? 私には考えられません。 研究という言葉には人体実験みたいな響きがあるかもしれませんが、徳島大学第二内科、また今の循環器内科では、研究しない臨床家は肩身が狭い思いをするほど、研究が日々大事だと教えられてきました。
人の言ったことを真にうけて、新しいことを突然始めるのは、プロじゃない。 医者もそうですが、その他の会社勤めの人も、プロであるべきだ、と考えます。 根本的なことが大事だと思っています。