上記は全てしていました。 ただ気管支鏡だけは、誤嚥性肺炎の吸痰(これをしないと絶対に治りません)や、挿管(口から気管に管を入れること)困難例においてのみしていました。 管を気管支鏡につけてすると絶対に入るので。
血液疾患も診ていたし、髄膜炎の可能性がある子供さんや大人にたいして、髄液を針で刺して採取していました。 心膜穿刺は論文も書いたほどですが(どういう場合にすると危険でその対処方法)、心臓内科医ならできなくてはいけません。 循環器だけでなく、内科をしていたので、必要にせまられて、もちろん専門でかつ上手な人に最初は教えてもらいながら、危険なことにならないように、一人でできるようにコツ(エッセンス)を掴むと、今度は私に依頼が来るので、かなりの症例をこなしました。 ひざ関節注射もそうです。 心不全になると、偽痛風といって治療の途中で膝が腫れますので、関節液を整形外科医に頼んで、それを病理医にみてもらうのですが、自分でしたいので、習い、習得し、偏光顕微鏡で偽痛風を診断していました。
自分のテリトリーだけに固執せず、他科のテリトリーに浸出することで、治療の幅が広がりました。 その代わり教えてくれる外科の先生のために、循環動態をみるため手術に付き合ったり、術後の心不全や間質性肺炎などを共診で私が担当していました。
救急病院では何でもできないと駄目だと思っていました、もちろん、自分が対処できない場合は力をあわせて患者さんを診ていました。 今日の担当は循環器内科医なので、腹痛や頭痛はみれません、は許されない最終拠点病院でしたし、開業するのは分かっていたので、開業後にはしないことでもしておかないと、それも上手にできるレベル(一回だけ、後ろもらいながらした、は見学で医学生レベルなので、経験したとは言えません)でないと、循環器のみのクリニックになります。 治療はおそらくこういうことをされる可能性があります、と言って紹介するのと、検査や治療は専門ではないので分かりませんがとりあえず紹介します、では患者さんが不安になりますよね? 私にとってはそれが当然であり、もちろん、特化したものとしては心臓の超音波検査(やカテーテル検査・ステント治療)に軸を置き、その病院で最も救急も含め最もレベルが高い一人になることは意識していました。 器用貧乏は嫌だったからです。
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