心臓リハビリテーションをしていると、この方はしていて良かったな、と思う人がたくさんいます。 しかし、有名な論文で、長生きに貢献した治療法だ、という長期間観察した論文はすくなく、おそらくその論文で説明している医師は今は心臓リハを専門としている医師としては、ちょっとな、と思うほど、「適切ではない」論文です。 短期間の論文はあるとしても、QOL(生活の質)をあげるという論文はたくさんあっても、予後の改善効果はなかった、という論文が、有名な論文の前後に非常に多いのです。 今後の課題かもしれませんが、私自身は、心臓リハを極めた医師のもとですると、「悪い所見」がわかり早めに対処できたり、心房細動の心拍数の適切な薬剤の量、雑談を通して認知症の進行を、普段の診療より詳しく話せることから、予後は良くなると思っています。 ただ、「心臓リハはいいです」だけで盲信して、漠然とすることは、「よくない」論文と変わらない行為だと思っています。
心臓リハビリテーション