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ごまかさないこと、の重要性

社会人としては当然なことですが、医療の世界でも当然のことです。 2018年、頸動脈エコー(首の血管をエコーでみる検査)をした患者さんが、その画像で、どれだけ動脈硬化がすすんでいるかをみることによって、その方の予後がよくなる、という報告もでてきました。

うわべだけの血圧、血糖、コレステロールの値だけで処方をされたり、胃の検査はバリウムで十分と言われたり(胃カメラの方が優れていることを知らされずに)、経験なしで突如はじめた心臓リハビリが専門などと流布することは、「ごまかし」の医療ではないでしょうか?

お笑い芸人の西野さんがかいた本を興味があり、数冊みてみました。 絵本を描いたりして、一時期、インターネット上で謂わゆる炎上された方ですが、いまや、インターネット上の「オンラインサロン」という会員向けサイトでは日本で、ホリエモンを抜いて1位の会員数になっています。 これは彼が「うそ」をつかなかったこと、信念を貫いたこと、だと著書で書いています。 例えば、「食レポ」は美味しくなくても「美味しい」と言わなくてはいけないので、全て断ったこと。 また、自身の漫才のネタを書く時間が必要だったので、必要最小限の飲み会以外は参加しなかったので、内輪ネタで盛り上がる「ひな壇」には絶対に座らなかったこと(そこでは自分が置き去りにされるので)という信念で、仕事量は1/10に減ったと、絵本を描き続けたことによって、自分の才能が芽生えたとのことです。
今やバッシングする人も少なくなり、所属している吉本興業の社長からメインのインターネットサービスを頼まれる存在になっているそうです。
私自身、相談しやすい医師像には、「ごまかし」があってはいけない、という信念があります。