心エコー検査で、心臓が拡がる(拡張能力)を調べる項目がありますが、私の著書でも55-85回/分の心拍数でないと判断に迷うことが通常です。 しかし、心室性期外収縮が「ぽんっ」とでると、次の心拍で「心拍数が少ない時の本来の項目」が測定できます。
また、心臓リハビリでは、頻脈性の発作性心房細動が、発作的に起こった時が重要で、その時は軽い負荷で時間を極端に短くして、運動中の脈を遅くする薬を、安静時に低くなりすぎないように追加、または増量させて、次の心臓リハビリのときに、運動中の心拍数をチェックするのが基本中の基本です。
なぜなら、心電図をつけてないときの運動中の発作が起きている時の心拍数をチェックできるのは「心臓リハビリ」だけの特権なのです。
「基礎」→「基本」→「応用」とはよく言ったもので、「基礎」ができてない人が。「基本」の治療をできるはずがありません。 応用もききません。 応用が効く、とは自分自身の経験を解析することでえられる「持論をもつこと」が重要だと私は思います。 持論がない人に、心不全、心臓リハビリ、心臓カテーテル治療ができるはずがありません。
なので、私は現在の心リハの施設(というか責任者としての医師)のレベルの差が激しすぎる、と思う次第です。