高知県でもいよいよ流行ってきたインフルエンザです。 当院は昨年、高知新聞社に寄稿した、咽頭所見も重要視しながら、インフルエンザ迅速判定キットをもちいて診断しています。
インフルエンザ予防のワクチンを打っても、血管内の抗体しかできませんので、感染する口の中などの抗体はできないのです。 つまり、ワクチンを打っても「インフルエンザにかかる可能性は同じ」ということです。 重症化(時には死亡も)しにくくするためにワクチンは存在します。
さて、ワクチンをうつと、熱があまり上がらなかったりして、自分でこれは普通の風邪だろう、と思う人もいるでしょう。 もし持病が高血圧だけだとしても、クリニックにかかってください。 持病が高血圧で、冬の風邪で心不全、は非常に多いのです。
また、市販の薬のなかで、アセトアミノフェンだけの薬はドラッグストアにあまり売っていないため、インフルエンザの時に使用してはいけない薬が多いので、必ず診断を受けたほうが自分のため、また周囲の人のためになります。
この12月から2月末、3月初旬の感冒は、あれっなんだか変だなと思ったら「すぐに」来院をしてください。 インフルエンザで肺炎になると、病院は入院をさせてくれなかったりする場合が多いので、クリニックレベルで早めに治療して、自宅で治療できるようにしないといけません。