まずは、専門をもってないこと、です。 得意分野がない医師は器用貧乏どころか、器用さもないでしょう。 循環器内科、といっても、カテーテルばかりしていたり、心エコー検査を適当にしていた医師は開業医向きではないと思います。 循環器内科おなかでも専門があるのです。
次に、経験値がない医師です。 経験があると、「これは危ない疾患かもしれない」と思うので、大きな病院に紹介できます(もしそこで問題がない、となっても、「危ないかも」と気づけないのが腕が悪い、と思う次第です。 漢方と心リハで顕著です) 経験とは、教科書をみる座学、体験する見学、では決してありません。 重症例を責任をもって治療し得た経験です。
最後は、「断る」医者です。 循環器内科ではないから見ない、ということを、最終拠点病院で私は、今までしてきませんでした。 循環器内科は腹部疾患がみれない時代になっています。 大病院に勤めているときに、「断る」ことばかりしていると、他科の医師から教わることができないし、開業しても「断る」ことしかできません。 循環器内科だけのクリニックだと、人体のほんの一部しかみれません。
番外編で、ドクターズ・ディレイをしらない医師です。 ときには、診ないで、「大病院に行った方がいい」という判断ができるかどうかです。 脳梗塞やてんかん発作が典型例です。 一旦、町医者にいって、それから送るのでは、時間がかかってしまう、ということです。